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超スローペースですが完結はさせたいのでよろしくお願いします。

太く短くやっていきます~

書き溜めしてないのやっぱまずいよなぁ……次の次の話のカプ募集中です。


ちなみに、日本と日帝は姉弟関係です。親子ではないのでそこだけ補足しておきます。

キャラ崩壊、独自設定ありまする

最後ちょっとだけアメ日帝入ります。ご了承をば。




では、どうぞ~






朝日の照る中、寝ぼけ眼でキッチンへと向かう。


(今日は……残り物でいいか)


米が残っていることを確認し、冷蔵庫から味噌汁の鍋を取り出して火にかける。


茶碗と汁椀を出し、揃えて置いておくが、自分の食事の用意は後だ。先に、姉の分を用意する。


丹念に腕と手を洗い、タオルでそっと拭き取る。擦りすぎてもいけない。繊維が腕につき、グラスに浮いてしまうこともあるのだ。

別に姉に拘りがあるわけではない。その気になれば庭の雑草さえ飢えを満たせると口に放り込むような人だ。これは、自分がどうしても譲れない点。単なる私のエゴのようなものである。


同じく丁寧に洗った専用の包丁と、あとは、錫製の盃を取り出す。

3.5寸と大ぶりのそれは、特注でつくらせたものだった。

口当たりがいいように、そして、姉の健康にも気を遣って、錫を選んだ。比較的脆い部類だが、そんなものは自分が大切に扱えばよい話。



盃の真上に腕を持ってくる。包丁の刃を静脈に押し当て、ゆっくりと引く。素早く引くと、飛び散ってしまって姉の飲む分が少なくなってしまうから、一等慎重に行う。


じわ、と傷口が開く。まるで、花が綻ぶように。

そして、腕の上に、紅が咲く。

包丁を置くと、血は雫となって盃に降り注いだ。


段々と盃の銀色が見えなくなり、赤黒い血で満たされる。

私はそっと目を閉じた。


ゆっくりと呼吸を確かめながら、痛みに耐える。

嫌と言う訳ではない。寧ろ、姉が口にするのは自分の血でないと我慢がならない。

姉は、私の血で生きている。私の存在が姉の血肉と成れる。

そう思うと、痛みすらもぞくぞくとした快感に塗り替わるのだ。

……このくらいでいいだろう、と目を開ける。


盃と、昨日、仕事帰りに買ってきた饅頭を盆に載せる。

饅頭は姉の好物だ。饅頭に限らず、白玉、団子、最中、羊羹など、和菓子は喜んで口にする。

『今日は、饅頭か……!』

目を輝かせる姉の姿を想像すると、笑みがこぼれた。

それと同時に、自分の血に対してはあくまで義務で飲むような顔をする。


和菓子に嫉妬など、馬鹿馬鹿しい。しかし、日本は姉の関心を捉えて離さない和菓子を妬み、羨んでいた。

それと同時に、便利なものでもある、とも思っていた。



「姉様、食事の用意が出来ましたよ!」

ノックをして呼び掛けるが、返事はない。もう一度強く扉を叩いて呼び掛けるも、扉の先はしんと静まり返っている。


これはまずいと、日本は断りを入れて中に入る。


青白い顔をした少女が床でぐったりと横になっていた。

「姉様!しっかりしてください!食事ですよ!」

盃の安全を確認すると、日本は急いで姉を抱き起した。

赤い瞳はものをはっきりと映していないらしく、天井を向いている。

元々透き通るような白い肌は、今は血の気を失って青白くなるばかりだ。

いよいよまずいと思った日本は、薄く開いた口に、盃を近づけた。


日帝の鼻が血の匂いを嗅いでスンと鳴る。

「ねえさ…」

日本がもう一度呼び掛けた時、日帝は自ら盃を両手で持って飲み干し始めた。

ぐっと、喉が動く。

盃一杯。それだけで、青白い顔には赤みが差し、日帝は、いつもの真白な肌を、薄紅色の頬を取り戻した。


「……ああ、日本か」


掠れた声で日帝が呟く。瞳にも生気が宿り、魅力的な光を放つ。

この声も、じきに艶のある美しい音色になるはずだ。

……私の血が、そうさせているのだ……


「おはようございます、姉様」

「…すまない、いつも……」

「いいんです。」

______私がしたくてやっていることなので______

その言葉を言いかけ、日本はとどまった。

このように言っておけば、姉は申し訳ない顔をしつつも自分に依存するのを止められない。それを知っているからだった。


「………日本の血は、甘い」

いつもそう思うんだ、と窓を見上げて日帝が言う。


「純粋で爽やかな心の証だ」

日帝が控えめに微笑む。


(そんなことは、ない)

だって、私は、あなたが依存してくるのに悦びを感じている。


「……ありがとう、ございます」

そう絞り出すのが精一杯だった。






本当に、私が純粋なんてことはないのだ。


「……姉様?」

控えめに呼んで部屋の中に足を踏み入れる。


「ッ、日本……」

目の前には頬を赤らめて必死に体の内の熱を抑えようとしている少女の姿があった。


「ちゃんと饅頭食べてくれたんですね」

「ッ、ふ…ぅ」

こくこくと頷くのを見ながら、扉を閉めて一歩一歩近づく。


「熱いですか?」

「んっ……はぁッ」

これに返答はない。ただ顔を隠して肩を震わせるのみだった。

でも、私にはこれで十分。

「ふふ……沢山、気持ち良くしてあげますね♡」


そして、私は、先程まで私の血で濡れていた唇にそっとキスをした。


姉が舌に弄ばれて困惑しているうちに、着流しの合わせ目に手を差し入れる。


「ん…ぅ!」

驚いたような声を聴くだけでも、私の興奮は高まる。


「可愛い……♡」

思わずそう耳元で呟くと、腕の中の体が痙攣した。


「……イっちゃいました?…ふふふ」

別にこれは初めてではない。

だから、姉様は耳が弱いということも、気持ちよく感じる触り方も、全て知っている。

その辺りの男どもよりは、断然、私の方が姉様を気持ちよくしてあげられるという自負があった。


「大丈夫ですよ……♡いつものように、私に身体を委ねてくださいね……♡」


私の胸のあたりにかかる熱い吐息を、体温を感じ、私は恍惚とした笑みを浮かべた。







「あっ、にほ、にほ、んんッッ」

「ここ、気持ちいいですか?…いっぱいトントンしてあげますね♡」

自身の猛りで姉の奥深くを柔く刺激する。それだけで達した様子に思わず笑みを深くした。


ああ、やはり、姉を満足させてあげられるのは私しかいない。


ずいずいと腰を動かすと同時に、すっかり赤く腫れている花芯に手を添え、腰を打ち付けるリズムに合わせてなぞり、こねくり回す。


「ん、んあ……っ、だ、だめ、そこ…………~~~~ッ?!?!」


おや、驚かせてしまった。反応が可愛らしくてつい奥まで一気に突いてしまったためか、蜜壁がより一層きゅうきゅうと猛りを締め付けてくる。



快楽の奥で、ふと、暗い考えが頭をもたげた。


_______姉に欲情して、しかも犯すなんて、同意があるとはいえおかしいだろう。


そんなことはとっくに分かっている。

でも、私は、そのうえで、この道を選んだ。

姉が見知らぬ誰かに犯され、この愛らしい顔を晒している所を想像するとその男を嬲り殺したくなるほどには、見せたくない。

狂ってるだのなんだの、勝手に言っておけ。邪魔されないなら、私はそれでいい。


「っく……はぁっ」

「にほ、ん、はぁ…んん~っ!」

「姉様……っ、いっしょに、イきましょう…ね……?」

「ああ、ん、んん………________っーーー!」

ギリギリまで腰を引いて思い切り打ち付けると、姉は嬌声を上げて達した。

同時に私も、欲を吐き出す。


ああ、このたった0.02ミリの壁が無くなればいいのに。







ベッドの上で、姉は寝息を立てている。私が姉様の体に付いた白濁や汗を拭って、服を着せても身じろぎ一つしなかった。どうやら相当疲れさせてしまったらしい。


姉様はこれを、仕方のないこと、だと思っている。

事実、そうではあるのだが。


〈吸血鬼の呪い〉によって血を飲まなければ生きていけなくなった姉様だが、変化はそれだけではない。

身体に熱が溜まりやすくなったのだ。

少しでも発散が遅れると、理性を失い所構わず暴れてしまう。

だから、発散しやすくなるようにと饅頭に媚薬も入れている。

姉様は戦いに生きてきた人だから、自慰もまともにしたことが無い。

自分一人で発散というのは土台無理な話なのだ。そのことは以前証明された。

だから、私がついている。姉の理性を保つために。




______というのは、建前だ。



別に媚薬を飲ませたからと言って本当に発散されやすくなるのかなんて証明されていないし、大体そんな善意ばかりでやっているわけではない。


これは、どうしようもないドロドロした執着心と、家族愛と性愛のごちゃごちゃに混ざった私のエゴだ。




だからこそ、言えない。

言ってはいけない。この関係を続けるためにも、これは墓まで持っていく。



ずっと、姉には純粋な顔で笑っていてほしいから。

ずっと、私の事を後ろめたく思ってほしくないから。









例え、私が居なくなった後でも。







「ん……」

目を開けて、辺りを見回す。やはりというか、当然に自室で寝ていたらしく、少し前までこの身を侵食していた飢えは影も形もなかった。


いつも起こしに来てくれるはずの弟の姿が今日はなかった。

(朝寝坊か?幾つになっても可愛い奴だな)


そう思い、台所、居間、日本の寝室と見て回ったが、それらしい姿は見えない。

ならば外かと扉を開けようとしたところで、暴力的なまでの日光の存在に気が付いた。


……こうして踏みとどまるのは、一体何度目だろうか。


思い切り日の光を浴びれない己の身を、何度も恨んだ。

日ノ本を背負う国が日の下に出れないでどうするというのだ。国民や各国にも示しがつかないどころか、危険人物などと罵詈雑言を浴びる可能性まである。私はまだいい。問題は、そのような仕打ちを家族や国民が受けるやもしれないことだ。


だから、ひっそり死ぬつもりだった。国のため、民のためだ。それくらいは、造作もなかった。



それを止めて来たのは、日本だった。



『姉様………私が、何とかしてみせますから……お願い、行かないで…….』


日本の口調が幼子のようになったのは、出会ってから後にも先にもこの一度きりだった。


結局、自分はそれに負けて生きることにした。

それにしても、本当に、何処に行ったのだろう。知らないうちに攻撃でも受けて……いや、考えるのはまだ早い。



まだ行っていない部屋があっただろう。地下室だ。



『絶対地下室には行かないでください。その…有毒なものばかりなので』

言われたことを破るという罪悪感に胸がちくりと痛んだが気にしない。

それに何より、飢えがまた戻って来ていた。そろそろ血を飲まないと……




薄暗い階段を一段一段降りていく。この呪いを受けてから、何故か五感が良く働くようになっていたので、地下は暗くとも良く見える。


「………?!」

広がる光景に息を呑んだ。


ずらりと並ぶ棺のようなモノ。しかし、どう見ても棺じゃない。これは…本で読んだ”こぉるどすりぃぷそうち”ではないか?

半透明のガラスの奥には、見知った顔がいくつもいた。


______その中に、日本も。


「日本…!」

駆け寄ろうとしたがその瞬間に強い眩暈が襲ってきた。視界が歪み、よく見えなくなる。


(ああ、もう時間切れか……)


早すぎる。全身が甘い味のあの血を渇望していた。

一瞬、装置を叩き壊して弟の白い首筋に歯を立てようかとも考えたが、勝手に吸うのは倫理的にどうなんだと理性が止めた。


酷い渇きに立っていることもままならず、ずるずるとその場に座り込む。





すると、突然右からコップが伸びてきた。正確には、コップを持った手が。


中になみなみと注がれているのは、血。渇望した、血液が、すぐそこに。

お礼を言うのが先だろうと思ったのに、その匂いを嗅いでしまったらもう我慢できなかった。


獣のようにコップに齧りつき、中身を全て飲み干す。

最後の一滴すら惜しくて舌を伸ばしたが届かない。盃の時は全部舐め尽くせたのに、と少し残念な気持ちになった。

それでも、飢えは鳴りを潜め、感覚も思考も正常になっていく。


「…助かった、感謝する」

「HAHA,そりゃどーも」


声に驚いて振り向くと、米国が立っていた。

吃驚してしまい声も出なくなる。




「これからよろしくな?日帝-chan♡」











一話目終わり!


次回:アメ日帝

デュエルスタンバイ!!


そして何回目の催促か知らんが次々回のカプも募集中だ!奮って送ってくれ!ただし一貫して受けは日帝だからそこんとこよろしく!

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