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Latte side
私は今、めめんともりさんと一緒の家になったので家へ入って家の中になにがあるか点検している。といってもソファなどの家具とどこから出したかわからないふかふかなベッドしかない。私とめめんともりさんはベッドにダイブして寝転がりながら話している。
「あの…失礼かもしれないんですけどウパさんと何かありました?」
「…はい、私の昔話になるんですけど聞いてくれますか?」
そういうとめめさんは
「はい!もちろんです!」
と当たり障りなく答えてくれた。
「私が6歳ぐらいの時の話なんですけど…
いつも遊んでいる男の子がいた。その子は人魚で「ウパパロン」という名前だった。お互いに魔法は使えて隠すのが大変で共感しあったし2人で魔法で遊んだりなんかもした。でもそれが人魚たちにバレてその日からウパくんは来なくなった。最初はわからなかったが私はあの人に恋をしていたのだといなくなってから気がついた。でももう遅い。そんなことわかってるけどでも心のどこかではまた会えると期待してしまっていた。
1年ぐらい前に変な男の子と出会った。その子は声が出ないらしいがよく一緒に遊んでくれた。紙で話しながらだったが結構面白い話をしてくれた。その話に登場する友達がウパくんに重なってどうしても辛くなる。
「そのお友達って人魚の男の子?」
と聞くと
そう、しかも魔法が使えるんだ
と驚きながら紙で答えてくれた。確信した。その後から聞いた話だがその子は元々人魚でウパさんのおかげで足を作って陸地に来たそう。さすが、いいひとだなあと思う反面、懐かしい会いたいという気持ちが大きくなる。だが会えず元人魚の子は私に告白して1週間で姿を消した。
最近、海の水温がどんどん冷たくなって死んでしまう人魚もいると聞いた。もしかしたらウパくんも?そう思うと居ても立っても居られなくなってどうすればいいか、いっそ2人で逃げ出そうと思い海へ行っただがそこでは魔法使いを蔑む話ばっか嫌になるその日はウパくんの会えなくて陸へ帰った。すると瞬く間に私が魔法使いだとバレていじめられた。もしかしてウパくんも?と思うと心が苦しくなっていつのまにか火の海にしてくれた。16歳にもなって王子様が迎えに来てくれるなんて現実逃避して今はただ暖かい火に包まれていたかった。
ようやく再会できた、ウパくんは昔は同じくらいだった背が高くなって私をこしている。感動と嬉しさのあまり変な挙動になっていた。
「って感じです。私はまだ諦めてませんが…ウパさんはもう私のこと、覚えてませんよね…」
「そうですかね?ウパさんには申し訳ないんですけどもう諦めてますけど少なからず好きではあったはずです。」
もう諦めてる…か。
「…泣いていいですか?」
「もちろん」
そう言ってめめさんは防音魔法を家全体にかけてくれた。優しいなぁ。
「わかってるよぉわかってたよ!元人魚の男の子からの話から6歳のときのことは覚えてないって!でも!でもぉ15歳の時好きになってくれたって!あなたは諦められても私は無理だよ!私はずっとずっと片思いしてたんだよ?私は好きなんだよ!勝手に…終わらせないでよ…もうダメじゃん…」
めめさんは私のベッドに来て背中をさすってくれる。
「ばかぁ!なんで!馬鹿がよぉ!酷いよ…」
そこからずっとめめさんは泣き止むまでまってくれた。
「落ち着きました?」
優しく声をかけてくれる。
「はい…」
弱々しい声が出る。本当に情け無い。
「私、元々ライバルみたいな?立ち位置だったんです。これからはそこを死守しようかなと」
「おお」
「特別じゃないですか、ライバル。でも私はウパさんの隣を空ける気はありません。ウパさんの最初で最後の恋と失恋にさせます、あいつの中で結局好きだったのはLatteだけだと思わせて後悔させてやる!!」
めめさんは笑いながら
「いいと思いますよ」
と言ってくれた。本当に優しい人だな。私はあなたにも感謝してるんですよめめさん。ここまで聞いてくれて。そうだ、もう一つ目標を作ろう。恥ずかしくて言えない心からの感謝の言葉をめめさんに真正面から言うこと。でも今は恥ずかしいからこれから言う。今思えば私は誰にも感謝を伝えずに生きてきたかも。よし、これからは言う。もちろんウパパロンにも
めめさん、あなたにも