テラーノベル
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーiemmさん視点〜
〈mtw〉
「あれ、どちら様?」
そう笑顔で言うmtwさん。
…覚えてるくせに。
〈iemm〉
「俺たち記憶残ってますよ。」
そういうと
mtwさんからは笑顔が消えた。
〈mtw〉
「…ふぅーーん。そう。」
〈mtw〉
「どうやって薬を回避したのかは
知らないけど」
〈mtw〉
「帰ってくれない?」
…!
mtwさんが帰れと言ってくるのは予想外。
てっきり
“助けに来てくれたんだ!”
とかだと…。
〈mtw〉
「俺を助けに来たって言ったっけ?」
〈mmntmr〉
「えぇ、そうですよ。」
“俺”ねぇ〜。
〈mtw〉
「俺、 そんなこと望んでないからさ!
帰ってよ!今すぐ!」
また笑顔に戻る。
〈upprn〉
「望んでない?望んでるだろ。誰しも幸せになりたいって思うんだよ。」
〈lt〉
「光を望まない人なんて、
いるわけがないんだよ。」
〈mtw〉
「あれ?俺、遠回しに、お前らのこと嫌いだから帰れって言ったんだけどな。」
そう首を傾げている。
〈mzr〉
「嫌い…ほんとに思ってますか?」
〈mtw〉
「あぁ!思ってるさ!心の底からね!」
…。
〈mtw〉
「さぁ、帰って?」
〈mtw〉
「帰って?帰って?」
〈gnms〉
「嫌です。」
〈mtw〉
「帰れっていってんの…!」
mtwさんの声が響き渡る。
〈srimr〉
「このまま
“はいわかりました”
って帰るわけなくないですか? 」
〈mtw〉
「そっかぁ〜。」
mtwさんの顔に昼の日が当たる。
〈hn〉
「…。mtwさん…。」
〈mmntmr〉
「ここから出たくないんですか?」
〈mtw〉
「そうだよ!だから俺はここにいる_」
〈mmntmr〉
「自分は平気だとか、
みんなには迷惑かけたくないだとか、 」
mmさんはそういいながら自身のスカートを握りしめる。
〈mmntmr〉
「そんなことが理由じゃないんですか?」
〈mtw〉
「…何が言いたいの?」
mtwさんはこっちを見つめる。
〈mmntmr〉
「光を探し求めている貴方、
目の前に道しるべがあるってんのに。 」
〈mmntmr〉
「どうして来ないんですか。」
〈mtw〉
「…。」
〈mmntmr〉
「だから…。」
〈mmntmr〉
「一人で抱え込まないで、私たちを頼ってくださいよ…。」
そういい、mmさんは下を向く。
〈mmntmr〉
「貴方は一人じゃないんですッ…!」
〈mmntmr〉
「それを分かってもらいたかったッ!」
…mmさんは涙を流しながらmtwをみる。
きっと本心なんだろうな。
〈mtw〉
「一人じゃ、ない、???」
〈mtw〉
「はは…」
〈mtw〉
「そんな…」
〈mtw〉
「そんなッ!綺麗事はやめてッッッッ!」
そう叫ぶようにmtwさんは言う。
〈mtw〉
「綺麗事をいくら言ったってッ
いくら述べたってッいくら叫んだってッッ!」
〈mtw〉
「mtwが天使になったり、悪魔になったり、人間になることなんてないんだよッッ!!」
〈mtw〉
「ハァハァ…。」
〈mtw〉
「 mtwをここから連れ出すってことはッッ!」
…。
〈mtw〉
「mtwをここから助け出すってことはッッ!!
天使も悪魔も、
世界さえ、敵に回すことなんだぞッ」
そういいながら大粒の涙を流すmtwさん。
〈mmntmr〉
「…え、だからなんですか?」
〈mtw〉
「はッ?」
〈iemm〉
「”世界が敵になるから助けません”
なんて、そんな絆じゃないはずです。」
〈upprn〉
「ふつーにmtwさんには、助けられたこともあるしね。」
〈lt〉
「それはそう。」
〈rir-〉
「ほんと魂が綺麗な人ほど、自己犠牲したがるんですよね。」
〈mzr〉
「うんうん、もっと拳振ってもいいと思います!」
mzrさんがそういい、
手をブンブン振っている。
〈srimr〉
「mtwさんがいなかったら私この世を去っていたかもしれないんですよ!?」
〈gnms〉
「そうそう!俺も危なかったし…」
〈gso〉
「これから一緒にいて、たくさんの絆を築きたいですね!」
〈rk〉
「俺の妹を守ってくれた人だ。世界だろうがぶっ潰してやるよ!」
〈hn〉
「mtwさんがいなかったら私だって危なかったよ!!」
みんなが次々にそういう。
〈mtw〉
「…ッ…」
mmさんは
手をmtwさんに差し出す。
〈mmntmr〉
「世界がmtwさんを拒むなら、私たちが赦しません。世界なんて壊してやりますよ。」
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mtwさん視点〜
mtwは願いを言うことなんて許されないと思ってた。
実際、 許されてなかったし。
でも、
今、この時、
願いを話せと言ってくる。
ほんとにいいの?
mtwが願いを言ってしまっても。
mtw
その手をつかんでも。
もしも、それが許されるのなら、
mtwの願いを聞いてくれるのなら、
mtwは_
〈mtw〉
「mtwも…一緒に行きたい゙ッ!」
泣きながらmtwは言う。
そして、
そういって手を伸ばす。
秘密も、言わないとなぁ。
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iemmさん視点〜
mtwさんが手を伸ばし、
手を取ろうとした時。
〈テース〉
「君がここから出るなんて、許されるわけないよね?」
!!!!
テースがmtwさんのすぐ後ろにいて、
mtwに触れていた。
〈mtw〉
「あ」
テースがにやりと笑う。
〈テース〉
「科学者としての能力は認めるよ、
だから薬品を作れる能力、もらうね!」
まさか…
能力を!?
〈iemm〉
「mtwさんッッ!!!!」
必死に手を伸ばす。
すると、
〈mtw〉
「大丈夫。」
小声でそういった。
いつもなら”そんなわけ無い”とか
思っただろうな。
だけど、
この言葉は
嘘じゃない気がした。
〈テース〉
「!?」
〈テース〉
「ゴホッッ…!い゙ッたいぁぁ゙!!!」
そういいながらテースは口から血を流している。
〈mtw〉
「今、お前の攻撃を受けて能力が分かった気がする。」
〈テース〉
「いってみなよ…!」
〈mtw〉
「そうだなぁ…”私物を取る能力”とかじゃないか?」
…たしかに、
それは一理ある。
俺の影も、
gsoさんの記憶もそうだ。
〈テース〉
「…。」
〈mtw〉
「図星みたいだね。」
〈テース〉
「…君の能力はなぁに?俺が血を吐いたってことは…」
テースはmtwさんを見る。
薬品を作れる能力。
〈テース〉
「それも嘘なんだろぅ?」
〈mtw〉
「みんなごめんね。まだ秘密あったんだ。」
mtwさんはテースに背を向け、
俺たちの方を向く。
〈mtw〉
「薬品を作れる能力じゃない。」
〈rir-〉
「それくらいなら…
言ってくれてもよかったんじゃ…。」
〈mtw〉
「…自分自身の能力が
分かってなかったからさ。」
分かってなかった、か、
自分の能力が分からなかったなんて、
辛いよな。
ん?
“分からない”じゃなくて、
“分からなかった”???
過去形…。
〈iemm〉
「…今なら、わかるんですか?」
〈mtw〉
「なんとなくだけどね笑」
そういって笑った。
嘘笑いじゃなくて、
ふにゃりとした笑顔だ。
〈mtw〉
「みんな、額から血を流すことあったよね?」
〈mmntmr〉
「ありましたね〜。」
〈mtw〉
「それもわかったよ。」
!?
〈lt〉
「!?マジですか!?教えてください!」
〈mtw〉
「まぁ、そのおかげで点と点につながったけど…。」
〈mtw〉
「その目で直接見てよ、
見せてあげるから。」
mtwさんがそういうと
さっきまで昼だったのが
いきなり夜へと変わった。
〈テース〉
「お前はッお前は、何者なんだよッッ!!!」
そうmtwさんに問うテース。
〈mtw〉
「やっぱり血は争えないんだね…。」
そういうとmtwさんは
一言呟く。
〈mtw〉
「俺の願いはシトリンの友愛を通じ、永遠の絆に繋がるだろう。」
そういうと悪魔の翼を羽ばたかせ、
空へ飛ぶ。
テースからでも、
俺たちからでも、
mtwさんを認識できるように高く。
〈mtw〉
「天使と悪魔が恋に堕ち、
生まれたのがmtw。」
〈mtw〉
「そうだなぁ、mtwは_」
そういいながら髪をかき上げる。
月光に照らされmtwさんの額が照らされる。
〈mtw〉
「人間たちに堕ちた堕天使ってねッ!!」
mtwさんの額には、
純粋なるもの。
ダイヤモンドが輝いていた。
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次の話は『時』
コメント
3件
やばいやばいやばいやばいやばい(語彙力さよなら)好きすぎる!!! 全員かっこよ!!ってかダイヤモンド!!!やったー!!(mtwさん推し爆散)