有馬かな 「ちょっと〜?!アクアー!そんなとこで何してんのよ。主役のアンタがそんな所で黄昏ててどうするの、早く行くわよ。」
星野アクア 「嗚呼、すまない。すぐに行く。」
星野ルビー 「あー!やっと来たー!遅いよー!お兄ちゃん!先輩〜!」
有馬かな 「悪かったわ。御免なさい。」
星野アクア 「…てかルビー、お前どんだけ楽しみにしてんだよ…既に両手一杯風船だらけじゃねーか…」
星野ルビー 「だってぇ〜待ってる間ずっとお兄さん達が風船くれたんだもん〜」
星野アクア 「…お前もう、高校生だろ?いい加減大人になるんじゃなかったのか?」
星野ルビー 「それは、それ!これはこれなんですぅ〜!分かって無いなぁ〜アクアは!」
星野アクア 「はいはい…」
黒川あかね 「そんなことより早く遊園地の中に入ろう。係の人ずっと待ってるから。」
星野ルビー 「だね!!行こ!!ほら!早く!お兄ちゃん!!先輩!」
星野アクア 「全く…はしゃぎ過ぎだっつーの…」
有馬かな 「まあ、いいじゃ無いの。それに、あんなことがあったんだから、少しは燥がせて上げなさい。アンタも大変だったんだから、思いっきり楽しみなさい?」
星野アクア 「…嗚呼、そうだな。」
俺は最後の決着、『自分の父親』との決着を終えた後、逆恨みされ、『溺死』されかけた。一時は生死の境を彷徨うほど危険な状態だったらしい。社長達は覚悟していたと言っていた。だが、なんの奇跡か、俺は息を吹き返した。
星野アクア(今思えば、あれは、『ツクヨミ』のお陰だろうな。あいつにも御礼したかったんだが、いつの間にかどこかへ消えてたからな…。)
星野ルビー 「はあー!楽しかったー!ね!ね!!今日はみんな泊まって行ってよ!!アクアもいいでしょ??」
星野アクア 「…俺は構わねえけど…」
有馬かな 「私も構わないわよ」
黒川あかね 「私もいいよ」
星野ルビー 「やったあ!!じゃあ決まり!!」
黒川あかね 「ねえアクア君。少しだけ歩かない?」
星野アクア 「分かった、」
黒川あかね 「でもさ、良かったよね。あの時アクア君が助かってくれて、私も心配したんだからね??もう。危ないことばかりして!」
プク〜っと顔を膨らませて怒るあかねに
俺は思わずホッとして笑い出してしまった。
黒川あかね 「あー!酷い!笑ったー!もー!本気で怒ってるんだからね〜?!」
星野アクア 「悪い悪い。」
黒川あかね 「でもさ。結局アクアくんのお父さんの『神木ヒカル』は見つからなかったんだよね?どこに行ったんだろうね〜?」
星野アクア 「…さあな。今となってはもうどうでもいいな。」
黒川あかね 「だね!さあそろそろ戻ろ!かなちゃんが怒ってるかも!」
そう言ってあかねは後ろを振り向いた。
その時、ふとあかねが不敵な笑みで笑っていた気がした。
星野アクア (まさか…な…?俺の杞憂だといいんだがー…)
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