今週2話分更新するからなあああああああ!!(気合い)
どうもまつりさんです!
最近、常連さんの長文コメント見れてなくて瀕死です。みんな、ぜひ感想でもコメントしてね、、!
読んでるなら面白いでもつまらないでも、一言でもいいから言ってけよ!とムキになってます。
雑談のネタ、ナッシング。我に字数の恵みを、、
今回、言葉が少し乱暴です。病んでるときに読むと変に加速するかもなんで、晴れやかな気分のときに見ましょう。
イッテラッシャイッッッッ
俺は生まれつき、恵まれていた。
家族は優しくて、いつも、美味しい料理をお腹いっぱい食わせてくれる。
人間離れした肉体、強すぎる腕力も生まれつき。
教科書に書かれている内容は一目で理解。
顔面は整っていて、性格も控えめ。
学校では金持ちの息子に囲まれ、美女もたくさん寄ってくる。
能力も、日本の将来を担えるような、有力なものだった。
普通に育っていたら、国のお偉いにでもなれたんじゃないか………そのくらい恵まれていたらしい。
そんな俺には、双子の弟がいた。
弟はいつも、笑っていた。
飯が不味くても、頭が悪くても、友達がいなくても、モテなくても、能力が弱くても。
虐められても、殺されかけても、
ずっとずっと、へらへら笑っていた。
ひねくれた家庭だった。
並べられた夕食には、圧倒的な差がある。
夕食だけじゃない。服にも、寝床にも、そして親からの態度にも。
親は、才能がある俺にはじゅうぶんなほどの金をつぎ込み、才能がない弟を金儲けの道具として利用しようとしていた。
育てられた環境が違えば当然、見た目や性格も変わってくる。弟はずっと、悪質ないじめを受けていた。
俺は、弟が好きだ。
そんな俺を両親は、叱った。
「お前には才能があるんだ。ヒトネを助けようとするな、ヒトネもお前のことが嫌いだ」
嘘だ。ヒトネは、俺のことが大好きだと言った。
「兄さんはすごいよ。何をしても完璧だもの、僕の自慢だ」
その笑顔は純粋で、皮肉は感じられなかった。
ヒトネは、良い奴なんだ。両親が思ってるより、何十倍も、何百倍も。
ただヒトネは、少し狂っていた。
一番驚いたのは、クラスメイトに、牛乳をかけられたとき。
クスクス笑っている奴らを見て、ヒトネは、顔を明るくしたのだ。
「そんなに楽しいんだ、みんなの役に立てて嬉しいよ」
兄の俺でさえ引くほど、楽しそうな笑顔だった。
どこで曲がったのだろうか、殴られても罵倒されても、ヒトネは言い続けた。
「みんなが楽しいって思ってくれてるなら、僕も楽しい」と。
そんな日々を送ること、数年。
ある日を境にヒトネは、それを言わなくなった。
何があったのかは、知らない。ヒトネはポジティブ思考を捨て、かわりに、よく泣くようになった。
クラスメイトはそれを面白がり、いじめはヒートアップ。
ある日の夜、俺が親に黙ってヒトネの部屋にいると、ヒトネが突然泣き出した。
「おい、大丈夫か……?」
「兄さん、僕………学校、いやだ。行きたくない」
俺が初めて聞いた、ヒトネの本音だった。
そうだ。冷静に考えて、学校なんていやに決まっている。
俺はヒトネの手を取って、「家出するぞ」と窓を開ける。
「え……?そんな、いいの?」
「子供を苦しめる家庭が、いいはずあるかよ。ヒトネが苦しんでたこと、今まで気付かなくてごめん。ずっと笑顔でいれるところ、一緒に探そう」
親が丁寧に育ててくれたおかげで、俺の思考は、至って普通だったと思う。
ヒトネは少し嬉しそうに微笑んで、頷いた。
俺たちは逃げた。追っ手がこないよう、遠くへ。
俺は腕、ヒトネは脚。異常なほどの運動神経を駆使し、いろんな奴から金を盗んだ。
その金で電車に乗り、十数個の県をまたいで。
食べ物を買ったり、ゲームセンターに行ったり。
毎日不便な生活を送っていたヒトネの生命力は凄まじく、俺も親からの教育のおかげで、生活は余裕だった。
家はない。だから暗くなったら、ベンチで寝る。たまに銭湯にも行けた。
幸せだった。裕福なくらしはできないけど、じゅうぶんすぎるほどに。
そんなある日。
二人きりでいるのをいつも見ていた銭湯のオーナーが、俺たちのことを警察に連絡した。
俺たちは家出してきたことを話し、施設に引き取られることになった。
「まったく。こんな幼い子供二人が、二人だけで生活していただなんて……すごいな」
警察は、そうため息をついていた。
施設に案内されたとき、ヒトネは悲しそうな表情で、俺に訊いた。
「ねえトオン。僕らはもう、自由に遊ぶことができないの?」
二人きりで生活しているうちに距離は縮まり、ヒトネは、俺のことを「トオン」と呼ぶようになった。
「そうだな。できないと思う」
俺も、少し寂しかった。
でも、ヒトネの将来のことを考えたら、これが正解だ。そう思っていた。
警察が施設の職員に「お願いします」と俺たちを引き渡す。
するとその時、背後からカチャッと音が聞こえた。
親から習った。たぶん、拳銃の音だった。
振り向くと、背の高い男がニコニコしながら、拳銃を警察の頭に当てていた。
「………俺、こいつらの親なんですけど~。返してもらえますかねぇ」
男はそう言いながら、吸っていた煙草を警察官の耳に擦り付ける。
それを見た施設職員が、慌てて俺たち二人を差し出す。
「え、知らない人なんですけど……」
そんな声も虚しく、男はにっこり笑うと、俺たちの手を引いてその場を離れた。
「え、マジで誰すか……ていうか、未成年ですよね」
「ん?あぁ、俺はルナだ。もうすぐ15だな、どうかしたか?」
「いや。ところで、どこに向かっているんですか?」
「………キビアイって犯罪組織のアジトだ。人は殺し放題、部下は使い放題、金も増やし放題の良い職場。お前らにぴったりだな」
平然と未成年喫煙、拳銃所持、挙げ句の果てに犯罪組織。
関わってはいけない……そう感じた。
「………嫌、だ」
俺はヒトネの手を握って、ルナにそう伝えた。
「は?」
「だから、嫌だって言ってるだろ。入りたくない」
ルナはきょとんとして、苦笑をもらす
「いや、俺ぁって嫌だよ。犯罪組織の人数集めのためにこき使われてんだから。何が悲しくて、お前らみたいな餓鬼、連れて帰んなきゃいけねえんだって話だ」
「お前も餓鬼だろ」
俺は怯まなかった。そんな俺に、ルナは笑いながら言い放つ。
「そーか、なら死ね」
「意味がわからない」
「どーせあれだろ、親とかに嫌なことされたんだろ?そんなら大人たちに、自分らがどれだけバカなことをしたのか、わかってもらわなきゃいけねえだろぉが。それが出来ない餓鬼に存在価値なんてねえよ。苦しみながら生きるくらいなら、腹切って死んだほうが幸せだ」
ルナは「わからないかねぇ」と、こちらを振り向いた。
「まあ、入るも入らないも知らねえよ。けど俺はお前らを殺さなくちゃ、名前教えちまったしな。死にたくなけりゃあ入れ、死んだほうがマシなら死ね」
自分で名前暴露しておいて、入らなかったら殺すとか、理不尽だ。
でも、死ぬのは嫌だ。ヒトネにも死んでほしくない。
そしてルナは、きっと、俺たちより強い。まともに戦って、勝つのは無理だ。
「………わかった、入る」
単純な話、俺がヒトネを守ればいい。
そのときは、そう思っていた。
「──死にたく、ないんだ。ヒトネを、生かしてやりたいんだ」
トオンはタヨキミメンバーを遠い目で眺め、珍しく大きな声で叫んだ。
「だからお願いだ、死んでくれ………!!」
そんなトオンに向かって、ソーユが叫び返す。
「一回落ち着いて!救ってあげるから、助けてあげるから!弟のヒトネくんといっしょに……」
説得しようと動くソーユ。
そのとき、ソーユの言葉を遮って、カナタが怒鳴った。
「死んでくれじゃねえよ!フザけてんのか、なんでカナタたちがお前のために死ななきゃいけないわけ!?弟の幸せくらい、テメェでどうにかしろよ!兄貴ってそういうモンだろーが!!」
「ちょっ……カナちゃん!?」
「ソーユも、なに甘やかしてんの。未成年とは言え、アイツらがやってることは犯罪……売られた喧嘩だ、全力で買ってやるよ。ボコボコにしたついでに、養ってやらんこともない」
カナタはどこからか長い剣を出し、それを飛ばす。
「………そうか」
飛んできた剣を片手でへし折って、トオンは近くにいたセツナの元へ歩く。
そして怯えて動けないセツナの腹に、躊躇なく拳を入れた。
「……!」
ユカリが動くが、もう片方の手で顔を殴られる。
「セツナちゃん、ユカリちゃん………!」
チェリーが倒れた二人にかけより、トオンを睨んだ。
そんなチェリーを無視し、トオンはソーユの方向へ歩いていく。
(え、マジ?ぼく、頭脳担当なんだけど………)
ツキミのことは嫌いだが、残念なことに、体力や武術では敵わない。
そんなツキミの骨を折った相手に、勝てるのか……ソーユは一歩さがって、考えた。
(……落ち着け、折られるような立ち回りをしなければいい。ツキミさんがやられたのは、あいつが油断してたからだ。トオンの手に気をつけて、こめかみを殴れば気絶するはず……!)
そうだ、気合いだ!……らしくない方法で自信を取り戻しトオンを見ると、怖い顔で近づいてくる。
「うぅ……やっぱムリだよぉおお!!」
ソーユは半泣きで、水を飛ばした。
するとそのとき。ソーユの水にあわせて、カナタの剣が飛んできた。
トオンは咄嗟のことに反応が遅れ、かすった髪が少し切れる。
「ソーユ先輩、叫ぶな!」
バランスを崩したトオンに、リオが背後から切りかかった。
それと同時に、カナタが下からの剣で逃げ道をなくす。
トオンは一瞬苦しそうな顔をしたが、すぐに振り替えってリオの剣を折って、リオを蹴って距離をとる。
「……そっか。トオンはほぼ勢いで動いてるから、多方面から集中攻撃すれば!」
ソーユの案に、カナタが「いーね、それ!」と反応した。
「ん~……いい案だけど、狭い範囲でみんなが一気に攻撃を放つのは危険。トオンも危ないし、おれたちも危ないだろ」
「アキト……まあ、正しいね」
ソーユはしょぼんとする。
「そしてカナタ!タヨキミはキビアイメンバーを救うためにあるんだ、買ってどうするんだよ。喧嘩っ早いとこ、いい加減なおせ……トオンを傷付けるんじゃねえよ」
「はいはい、ごめんなさい………でも、そうしないと全滅だよ」
カナタは不機嫌そうに目を細めて、アキトを見た。
「……まぁ、最年長に任せとけって」
アキトは笑うと、ゆっくりとトオンに近づく。
「え……アキト、戦えるの!?いつもデスクワークばかりしてるくせに?」
ソーユは驚いた。他のメンバーも、静かにアキトを見守る。
トオンは、相変わらず怯まなかった。
手の届くくらいまで二人の距離が縮み、トオンは不快そうに訊く。
「………なんだ、お前」
「なんだとはなんだ。アキトっていいます、よろしく」
アキトは苦笑しながら、トオンの肩に手を置いた。
(呑気に自己紹介したかと思ったら、今度は肩に手を……まぁ、ある意味アキトらしいけど)
ソーユは、先が不安になる。
すると、同じく不思議そうな顔のトオンに向かって、アキトは微笑んだ。
「おれの、勝ちだね」
と、そのとき。
トオンが突然、膝から崩れ落ちた。
アキトはそんなトオンを抱えあげて、ピースをする。
「いぇーい、救出成功」
能天気に笑うアキトに、その場の空気が一気に緩む。
「アキト、何やったの?」
「ああ、話してなかったっけ……おれの能力だよ。触った相手の力を強制的に抜くことができるんだ」
「はぁ~!?そんなに強い能力があるなら、先に言ってよ!!」
嬉しそうにアキトに飛び付くソーユ。
「……セツナちゃんもユカリちゃんも、大丈夫そうだよ」
チェリーの言葉に頷き、アキトはアジトのドアを見て、ため息をついた。
「新しいアジト貰うか……どうしよ」
「ドアだけつくってもらおうよ!このアジト気に入ってるから、離れたくないし……」
ソーユはアキトに話しかけながら、ふと入り口のほうを見る。
「……え」
「あっ」
人影が見えた。何なら今、「え」と言った。
「誰………?」
ソーユの声に、みんなドアのほうをいっせいに振り向く。
諦めたのか、その人影は、ゆっくりと姿を見せる。
「ヒトネ、くん……?」
ユカリが訊くと、ヒトネは頷いた。
その場の空気が一気に沈み、みんなは、ヒトネの一言目を待つ。
「……トオンを、返してください」
ヒトネは震えながら、殺意のこもった目でアキトを見た。
(マジか、反抗してくんのね……!?)
みんなが構えた、その瞬間。
「トオンの前に、イヌイを返してくださ~い」
ヒトネの後ろから現れたハルカに、カナタが声をあげる。
「ハルカ………」
「え、カナタ?」
カナタを見た瞬間、ハルカは目の色を変えた。
真顔のままカナタの元へ走り、カナタを押し倒して上に乗る。
「久し振りだねぇ、カナタ♡ 会いたかったよぉ~」
「おい乗るな、このバカが!」
ハルカはカナタを無視し、ニヤニヤ笑ったまま、カナタの顔面を殴った。
「っ……!」
そのままハルカは、拳をどんどんカナタの顔面に打ち込む。
「カナタ先輩!!」
リオの声が高く、また遠く、夜空に響きわたった。
続く
ごんにぢあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!
過去ルナ可愛いですね。
そして15歳の拳銃もった少年にやすやすと子供を渡してしまう施設の職員、ゴミですね。
トオンくん回となりました。双子は俺の心を最初にブチ抜いたキャラで、設定がかなりちゃんとしています。上層部は設定がもうヤバい、千切りキャベツ並みです。。
言いたいことが多すぎるので、何も言いません。コメント欄で代弁してください。
じゃあまた!続きは今週中に、必ず出すから!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!