テラーノベル
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──────Iレイマリ視点──────
体を反らしながら前へ全力へ蹴りを入れる。しかし、目の前には誰もおらず、布団を蹴り上げた変なやつになってしまった。
辺りを見渡す。みしった景色のひとつで、その天井も、その壁も、我々のアジトの一室であることが伺える。───しかし、その部屋に入った記憶も、ここで寝た記憶もない。つまり、誰かが私を気絶させてここに寝かせておいたのだ。そんなことする人物は1人しかおらず私は部屋を飛び出る。
無論、文句を言うためだったがすぐにその気持ちは消える。私は、メメさんにゼンの居場所を聞いてからの記憶がなく、そこから、その後に気絶させられた、ということがわかる。────つまり、メメさんは私がゼンのところに行こうとすることを防ごうとしている?
なら、文句を言っている場合では無い。そうと決まれば、私は即座に隠密の魔法を発動する。
「『サイレ』」
「『流れる星』」
───その、一瞬の隙。私は光によって両手を拘束されたあと、腕と体を光に巻き付かれて拘束される。魔法を放とうとしたが、それもできず、魔法が封じられたことを察する。
私はギロリと拘束した悪魔───茶子さんを睨みつける。
「何するんです?」
私がそう憎々しげに吐き捨てても、茶子さんは私の悪意のこもった眼差しをものともせずに拘束をさらにきつくする。私は痛みによって声を荒らげた。
「ご主人様からのご命令。天才を拘束し続けろって。…あなたには神器を持つ天使を殺してもらわないといけないから、それまで生きててもらわないと。」
「はぁ!?そんなの知らないですよ!!勝手に責任を───」
「あなたが宣言してたじゃないですか。七つの大罪の前で、一週間後に殺してやる、と。」
「…はぁ?」
「言ったことには責任をもってくださいね。確かな事ですので。」
「え、ほんとになんの事ですか?」
「記憶喪失の振りとか───え、ほんとなんですか?…二重人格。あぁ、なるほど。……とりあえず、天才さん。部屋にお戻りください。」
私はそのまま茶子さんのサイコキネシスで体を軽々持ち上げられてまたあの部屋に戻される。星の拘束がとかれることはなく、魔法が使えなくては無力な私はただ指を咥えて茶子さんを睨みつけることしか出来なかった。
───そう、全てが私の思い通りに。これで椎名ちゃんが自殺する、なんてしょうもない方法を取ることはできないし、椎名ちゃんの味方が妨害することもない。ほかの悪魔達は椎名ちゃんを殺そうとしても妨害しようとはしなさそうだ。準備は万端。あの星を持った悪魔に私の存在がバレてしまったことは少々手痛いが、成り代わった後で殺せばいいだけだ。そんなことを思いながら、私は最後の計画を実行する。バカなりに考えた、天才的なアイデア。2つの魂がひとつの肉体に溜まり続けている。その後の魂の行く末は融合して溶けるか、どちらかを破壊するか、もしくは肉体が耐えきれずに魂を捨てるか。私は、後者の選択を取ろうとしたが、いくら魂を体内に放り込んでも椎名の魂が追い出されることはなく、主導権も椎名が握り続けていた。
けど、やっと私はその主導権争いの舞台に上がれる。何故ならば私も、自分の意思で体を扱えるようになってきたから。今だって、椎名が変わる、と思ってないのに体の主導権を握っている。
ようやく、主人格を入れ替える時が来た。入れ替わったら、私以外の全ての魂を捨てて、私は、私としての人生を送ってやる。
さあ、始めよう。主導権争いを──────。
──────茶子さん視点──────
「──────ご主人様。天才がっ!」
私が天才を閉じ込めるための部屋の鍵を何重にも閉めてからご主人のところに向かう。走っている理由は1つ。星の囁きが聞こえてしまったから。情報を伝達しなければならないから。
ドンッ
誰かとぶつかる。焦りすぎていて前を見てなかった私の不注意だ。私はすぐさま起き上がり、頭を深々と下げて謝罪する。
「すみません!!前、見てませんでした!!気をつけま…」
「ん〜?あ、茶子じゃん。」
「ご、傲慢様!?!?」
目の前にいたのは七つの大罪のリーダーである傲慢の悪魔である八幡様。どうやら私はとんでもない悪魔にぶつかってしまったらしい。私は何回もお辞儀を繰り返し、精一杯の恩情を掛けていただけるように謝り続けた。
その努力が実を結んだのかどうかは定かではないが、許しては貰えるらしい。傲慢様は笑いながら
「別にそんくらいで取って食ったりなんかしないよ。それよりも…なんか、急いでる?どうかした?」
「あ、それが…。天才の悪魔さんがどうやら二重人格だったようで。それのご報告に。」
さすがに傲慢様に嘘をつくことはできず、素直に答える。傲慢様はしばらく考え込んだ後、ピンと来たらしく、ニヤリと笑いながら話し始める。
「ふーん。つまり、あの天使を殺すって宣言してた方が主人格じゃない方で、天才の方にはそんなことを言った記憶はない、と。」
あまりにも正確な答えに一瞬戸惑いつつ、もしかしたら、と思い尋ねる。
「…思考読んでます?」
「勘だよ。私は勘が鋭いんだ。」
そんな高性能な勘があってたまるか、と、言いたいものだが、勘、と言われてしまえばもうそれまでで、納得はできなかったがそれよりもこの情報をご主人に知らせる方が大切だと割り切り、傲慢様と分かれる。
「それでは、私、急いでますので!」
「ん〜。張り切りすぎないようにね。」
私はそのまままた走るのを再開する。
「…どーせ、みんな死んじゃうのに。」
そう、私は観客に呟いた。
私だけが知っている、この世界の秘密。それは、あと10日後、戦争が終わるということだ。理由は簡単。天使と悪魔のさらに上位種族となる神の使いが降臨し、どちらも殺し尽くすからだ。
そう、昔の親友が言っていた。自身を繰り返す者、と名乗って今は259回目なんだーなんて、意味不明なことを言っていた。そして、この世界の終末を予言した後、私に頑張れ、と軽い一言を残して自殺してしまった。親友曰く、この世界はもう面倒くさい、との事だった。
その数百年後くらいにそっくりの姿をした悪魔が怠惰の席に座ったが、残念ながら私の親友とは別人のようだった。
正直、この話をされた時は親友の気でも狂っていたのでは、と思っていたが、ことがここまで予言通りだと信じざるを得ない。予言した終末まであと十日。非常に短い日数だ。けれど、悔いはもうない。好きなことを好きなようにやった人生だったから。
私は、今日も今日とて争いを好み、しばしの休戦に憂いのため息をついた。
ここで切ります!てことでこの世界の終末の告知です。それと共に椎名ちゃんの肉体をかけての争いも始まります。それと、神器を持った天使ちゃんが思いの外上手くかけたので載せたいです!!オリキャラなので、拒否反応がある人は…全力でフォロースライドしてください!!
いきますよ?
よし!大丈夫ですかね!?神器は扇と金色の腕輪ですね。セットで神器です。なーんか落書きしてていいキャラがかけたからデジタルで描いたら思いの外上手くかけちゃって…。ここで供養します。
それでは!おつはる!
コメント
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なんで毎日投稿とかできるん?ずっと謎なんやけど