テラーノベル
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
shkは教室の前に立っていた。
黒板には。
自分の名前。
好きなもの。
簡単な自己紹介。
でも。
最後の一文を書く手が少し止まる。
『よろしくお願いします』
本当なら。
自分の声で言うはずだった。
昔なら。
普通にできたこと。
でも今は。
自分の声すら、自分には聞こえない。
だから。
shkは静かにペンを置いた。
先生が何か言う。
たぶん
「自己紹介して」
そう言ったのだろう。
shkは口を開く。
「……よろしく。」
声は出せる。
でも。
自分の耳には届かない 。
ちゃんと聞こえているのか。
変じゃないか。
それが分からない。
だから。
必要以上に話すことはやめた。
すると。
教室の空気が少し変わる。
「転校生だ!」
「どこから来たの?」
「前の学校どんな感じ?」
「部活入る?」
たくさんの人が集まる。
口が動いている。
笑っている。
でも。
shkには。
何も聞こえない。
何を言われているのか。
分からない。
「……。」
笑顔を作る。
頷く。
でも。
だんだん苦しくなる。
分からないのに。
分かったふりをする。
そんな時だった。
隣の席から。
手が動いた。
ゆっくり。
荻一野
3,847
分かりやすく。
『大丈夫?』
shkの目が止まる。
一瞬。
意味が分からなかった。
手話。
自分と同じ言葉。
「……え?」
思わず声が出る。
隣を見る。
そこには。
静かな男子がいた。
名前は。
sm。
shkは驚いた顔のまま聞く。
「お前……」
「手話、できんの?」
smは少しだけ頷く。
そして。
また手を動かす。
『俺も、話すのが苦手だから』
shkは目を見開く。
その言葉の意味を。
すぐに理解した。
この人は。
同情しているんじゃない。
分かったふりをしているんじゃない。
同じ場所に立っている。
「……そっか。」
小さく呟く。
smは少し首を傾げる。
shkは笑った。
「いや。」
『なんか……安心した。』
その言葉に。
smの表情が少し柔らかくなる。
初めての教室。
知らない人ばかりの場所。
でも。
たった一人。
自分の言葉を知っている人がいた。
そして。
shkはまだ知らなかった。
この出会いが。
自分の世界を変えることを。
補足です‼️
「普通の会話」
『手話の会話』
【筆談の会話】 となっております‼️
コメント
1件
読み終えました。第2話、すごく良かったです。 「大丈夫?」って手話で聞いてくれたsmくんの登場、あの瞬間のshkくんの驚きと安堵が静かに伝わってきました。自分も「話すのが苦手だから」って返すところが、同情じゃなくて同じ場所に立ってる感じがして、グッときました。この出会いがどう変わっていくのか、続きが気になります。