ジンペイ「なんだ~アゲハこいつのこと知ってんのか?」
アゲハ「うん私の友達だよ」
ラント「…君たちがそれを解明できるとでも?」
ラントは動揺したが、すぐに気を取りなおし、ジンペイたちに問いかける
コマ「するつもりです!」
コマもビシッと敬礼しながら答える
ラント「新しい部として登録されたのは、君たちの事か?」
コマ「そうです!」
ラントは口元を少し歪め、アゲハ達に背を向けて声を上げる
ラント「学園長からの命令で認定されたと聞いているが…私は認めていない」
ラント「君たちの活動が学園の品位を下げるようなことがあれば…
廃部に追い込む」
YSPクラブ「「「えッ!?」」」
ラントに爆弾を投下され、驚くメンバー
ラント「覚えておくがいい。
この学園は実質、この霧隠ラントによって掌握されていることをな」
そういってラント達生徒会は去っていった
ジンペイ「アイツ、そんなに偉いの?」
ジンペイはラントを指さしながらアゲハに尋ねる
アゲハ「Yペディアにも、生徒会は学園長並みの権力があるってかいてあった」
そこでマタロウが眼鏡をキラリとさせながら声を上げる
マタロウ「い~なぁ~!やっぱ生徒会は権力を持ってるもんだよね!
学園の王道感出てる~!」
マタロウはクルクルと高速回転しながら嬉しそうにポーズを決めた
~美術室~
マタロウ「こっちはこれで良し!」
マタロウとコマは望遠鏡を設置し、外を監視できるようにする
コマ「これで監視準備完了!」
マタロウ「ドンとこい!巨大サラリーマン!」
マタロウは拳を突き上げた
~16:05~
皆で待ってると、アゲハが立ち上がる
コマ「アゲハちゃん、どっか行くの?」
アゲハ「うん。ちょっとお手洗いに」
ジンペイ「すぐ戻って来いよ~」
アゲハ「は~い」
アゲハはトイレをすませ、美術室に戻るため空き教室の前を通った
すると、いきなり空き教室の扉が開き、
アゲハは誰かに強い力で引っ張られた
アゲハ「わあッ!?」
突然の事でアゲハは抵抗出来ず、そのまま空き教室に引き込まれた
ドサッ
アゲハ「痛っ!」
アゲハは尻餅をつく
上を見ると
アゲハ「ラント…!?」
ラントがいた
ラント「乱暴してすまない。ケガはないか?」
ラントは扉を閉めながら声を掛ける
アゲハ「うんん、大丈夫だよ!」
ラント「そうか…」
そういって、ラントは微笑む
先程の厳しい態度とは比べ物にならない程の優しい笑みだった
ラント「唐突だが、生徒会に入らないか?」
アゲハ「え?」
ラントに可笑しな質問をされ、アゲハは首を傾げる
アゲハ「私、YSPクラブに入ってるからな~」
ラント「そうか…いつでもきていいからな
何なら、たまに手伝ってくれるとうれしんだが」
アゲハ「手伝うくらいならいいよ!じゃ私行くね」
アゲハは扉に手をかける
ラント「待て」
ラントは、アゲハを扉に押し付ける
アゲハ「?…」
ラントはアゲハの手首を持ちあげる
アゲハ「ラント…?」
ラントは黙ったまま、アゲハの手首に唇をあて、吸いつく
アゲハ「ひッ…」
十数秒後、ラントは唇を放す
アゲハ「も~ラント何したの?」
ラント「アゲハは気にしなくていい」
アゲハ「え~気になる…」
ラント「じゃあな」
ラントはどこか嬉しそうに言うと、そのまま出て行ってしまった
アゲハ「…」
アゲハはそのまま自分の乱れた制服を直し、空き教室を出て行った
~美術室~
アゲハは黙って扉を開けた
ジンペイ「おっ!お帰り、アゲハ!
…って、どうした?なんか元気ないぞ?」
アゲハ「!あ…いや、ちょっとお腹壊しちゃって…」
アゲハは噓をつく
フブキ「そうなの!?大丈夫?」
アゲハ「うん。心配してくれてありがとね、フブキちゃん」
フブキ「あったり前でしょ!親友なんだから」
アゲハ「!フフッ、ありがと!」
アゲハの天使スマイルに、皆がやられる瞬間であった
コメント
2件
めっちゃ好きです😖❕