番外編13 『担当執事がスマホから出てきた!?』前編 2階・1階・別邸2階
ある日私が元の世界の自室で過ごしていたら、スマホから担当執事が出てきた。
✝️の場合
『わっ!!』
『え!?』
『あ、主様…?』
『は、ハウレス?どうしてここに?』
『俺も分からないんです。主様の部屋にいたら急に目の前が光って…。』
『と、とりあえず落ち着いて。』
『ここが主様の部屋ですか?』
『うん。私一人暮らしなんだ。』
『え!?おひとりで暮らしてるんですか?危ないですよ!』
『え?』
『変な輩に襲われたらどうするんですか。』
『心配し過ぎだよ、家にいる以上安全だよ。』
『そうなのですか?でも心配ですよ…。』
『ふふ、ハウレスは心配性だね。とにかく何か食べる?お腹空いたでしょ。』
『いえ、主様の手を煩わせる訳にはいきません。俺が作ります。』
『え?』
ハウレスは自信満々にキッチンに立つ。
『ま、待って私やる――。』
数分後
ドガンッ!グシャッ!バシャッ!
『……。』
『申し訳ありません…。』
『か、顔上げて、ハウレス。』
『でも、色々壊してしまいましたし…。』
『……。』
電子レンジは爆発し、卵が割れて散乱、オマケに水道も壊れた。
(まぁ、いっか!)
執事のことなら全肯定主。
ハウレスの壊滅的な家事のセンスも好きだなと思っている。
🦋の場合
『わわっ!』
『え!?フェネス!?』
『あ、主様、す、すみません、お風呂の準備をしてたら急に……。』
『っ…えと…。』
フェネスは腕をまくり、足を出していて少し目のやり場に困る。
(いい身体してるなぁ…( ◜︎︎𖥦◝ ))
※あ、間違いです。変態だから尚更目のやり場に困ってます。
『とにかく風邪引いちゃうからタオルで拭こ。』
私はフェネスにタオルを渡す。
『すみません主様。』
『大丈夫だよ。』
『あ、そうです。主様お風呂の準備をさせてくれませんか?ちょうど屋敷でお風呂の支度してたんですけど、主様の世界のお風呂の支度をしたいです。』
『え?いいの?』
『はい。入浴補助は俺の仕事ですから。待ってて下さいね。』
数分後――
『ふぅ…。ん…。』
温かいお風呂に浸かった後はフェネスがマッサージをしてくれる。
『凝ってますね…。』
『そうだね…最近忙しかったからね。』
『そういう時は遠慮なく俺に言ってくださいね。いくらでもマッサージしますから。』
『ありがとうフェネス。』
お風呂の支度もして貰えてマッサージまでって将来いい旦那になるね。フェネス。
(まぁ誰にも娶らせる気は無いが。)
🦾の場合
『うおっ!』
『ぼ、ボスキ!?』
『んぁ?主様?ここ主様の部屋か?』
『え?う、うん。それよりどうしてここに?』
『目の前が急に光ってここに来てたんだよ。ったくビックリさせやがって。』
『あの、それより、ボスキ……。』
『あ?』
『上着て!』
『あぁ、すまねぇ。お風呂上がりだったもんで上着てねぇんだよ。なんかねぇか?』
(男物のなんかあるわけねぇよな。)
『男もののなんてないけど…。風邪引くからとりあえずブランケット羽織ってて。』
『あぁ。ありがとう。…ふっ。』
『?どうしたの?』
『いいや。主様の匂いがして落ち着くな。と思ってな。』
『っ……。馬鹿っ!』
『へぇ、これが主様の家か。インテリアが統一されてていいな。 』
『うん。こういう大人っぽい感じ好きなんだ。』
『そうか。それなら屋敷に帰ったら部屋の内装を変えるか?』
『え?』
『主様の過ごしやすい内装にした方がいいだろ?』
『うーん、嬉しいけど今のままでいいよ。』
『え?』
『ボスキが私の為に考えてくれたインテリアだから。』
『…!嬉しいこと言うじゃねぇか主様。ありがとな。』
『うん!』
まさかのお風呂上がり…。堪らん。
※ちなみにブランケットはボスキが持って帰りました。
🌹の場合
『うわぁ!なんすかぁ!?』
『え!?』
『いてて…へ?主様?』
『アモン?どうして…って今スマホから出てこなかった?』
『はいっす…。庭仕事してたら急に……。』
『そうなんだ…。』
『ん?ところで主様のそれ部屋着っすか?』
『え?うん、そうだよ。赤と白のイチゴルームウェアなの。』
『へぇ…?なるほどっすねぇ。(◦ˉ ˘ ˉ◦)』
アモンは分かりやすくニヤニヤしている。
『え?』
『赤と白…俺に会えなくて寂しいんすね。だからそれを…。』
『え!?あ、いや、別にそんなんじゃ…!』
(顔真っ赤にしちゃって、可愛いっすね〜♪)
『冗談っすよ。主様の照れた顔が見れて満足っす。』
『もう…。』
『主様そろそろおやすみになられるっすか?そしたら安眠サポートするっすよ。』
『いいの?』
『もちろんっすよ。俺は主様の担当執事っすから。 』
『アモン…うん。ありがとう。』
寝れるわけなくない?あんなこと言われた手前さ。寝れるわけないよね?
🫖の場合
『な、なんですかこれ!』
『!びっくりしたァ、ベリアン…!?』
『あ、主様。すみませんビックリさせてしまい、理由は分かりませんが何故かここに…。』
『そうだったんだ…。大丈夫?怪我してない?』
『は、はい。怪我は大丈夫で――。』
ʚ(虫)ɞ〜 ブーン
『:(´◦ㅂ◦`):ビョッ』
『む、虫さん嫌ですー!!!!』
『べ、ベリアン落ち着いて!』
バシッ!
私はハエたたきでハエを成敗する。
『と、取り乱してしまい申し訳ないです…。』
『大丈夫だよ。怖かったね。』
ベリアンは涙目になって私にしがみつく。
(可愛い…。)
私が守らなければ。
(母性本能目覚める)
🍳の場合
『うおっ!』
『!ろ、ロノ?』
『いてぇ…。へ?主様?ってことはここは主様の…。』
『う、うん。それよりロノはどうしてここに…。』
『わかんないっすよね…昼ごはん作ってたら急にここに来てて。』
『ご飯…。』
( ´ ^`)<〜ぐぅー
『あ。』
『!お腹減ってるんですね。任せて下さい!』
ロノはキッチンに立つ。
『俺が最高に美味い料理を作りますから!』
ロノは手際よく次から次へ美味しそうな料理を出してくれた。
数分後――
『もぐっ。美味しい!これも、これも…。』
『どういたしまして主様!今日も元気になりましたか?』
『うん!ありがとう!』
『へへっ。良かったです!』
スパダリ……。
将来いい旦那になるね。
(誰にも娶らせんがな。)
⚔️の場合
『っ!?』
『!?ば、バスティン?』
『あ、主様…。』
『びっくりした…どうしてここに?』
『分からないんだ。ロノとご飯の支度をしていてつまみ食いしたらこっちに来ていた。…こっそりつまみ食いしたバチが当たったのだろうか…。』
(理由可愛い。)
『そうだったんだね。まぁゆっくりしていってね。』
『あぁ。済まない。!?』
『?どうしたの?』
『主様、そのもふもふは…。』
『この子?この子は私のペットのハムスター!もちちゃん❤︎』
『な、撫でてもいいか…?』
『うん、いいよ。』
『モフモフだ…。かわいいな。もち。』
『……。』
私の脳内でバスティンの声で『もち…もち…もち…』がリピートされている。
可愛すぎる…バスティン…。これぞまさにギャップ萌えやな。
🐾の場合
『おっと…。』
『え?べ、ベレン?』
『あ、主様。ごめんね。ビックリさせて。』
『う、うん。それはいいけど…。どうしてここに?』
『俺にもよく分からないんだ。なんか急に…。』
『そうなんだね、びっくりした…。』
『ふふ、ごめんね。でもこれが主様の部屋か。女の子らしくて可愛いね。』
『ホント?ありがとう。』
『せっかく主様の部屋に来たから何かしようか。』
『え、でももう寝るだけだし…。』
『うん、そしたらよく寝れるように子守唄歌ってあげる。』
『え、えっと。 …。』
数分後――。
ベレンにベットに寝かせられ、子守唄を歌ってくれる。
『ねんねんころりよ…おころりよ…』
『…。』
(声がいい。)
『主様はいい子だね…ねんねしてね…』
(訂正入ってる。歌詞が変わってる。)
いや寝れるわけねぇだろ。声だけで死ねる。
🤍の場合
『…なんだここは。』
『し、シロ?なんで…。』
『我が1番聞きたい。ここはお前の部屋か?』
『う、うん。』
『……ふむ。悪くないな。お前らしい部屋だ。』
『あ、ありがとう。あの、何か飲む?』
『お前は座っていろ。我はお前の担当執事だ。我がもてなす。』
(一応私の家なんだけどなぁ。でもいいか。もてなしてくれるなら。)
『美味しい…。』
白が紅茶を振舞ってくれた。
『なら良い。満足するまでくつろげ。』
(うん、私の家です。)
『…ところで。最近疲れてないか。』
『え?』
『お前はすぐ我慢して無理をするからな。…疲れたなら頼れと言ってるだろう?お前のして欲しいことならなんでもしてやる。』
『シロ……。』
(して欲しいことなら山ほどある!主と言う立場を使って職権乱用したいと思ってるし。)
※この主煩悩の塊
『え、っと…。そしたら…。よく眠れるように…私が寝るまで手を握ってて欲しい。』
『あぁ。』
数分後――
ベットに入り、シロに手を握ってもらう。
『安心するか?』
『うん。ありがとう…。』
『無理をするな。我の前では弱いお前を見せて良い。良いな?』
『はい……。』
今までよりめちゃよく眠れた。
これぞイケメン効果✨
後編へ続く⬇️
コメント
2件
それな( ´-ω-)σ
イケメンと学パロは世界を救う🌏