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番外編13 『担当執事がスマホから出てきた!?』後編 3階・地下・別邸1階
🍷
『おやおや?』
『ルカス!?どうしてここに?』
『私も分からないんです…。ここは主様の世界ですか?』
『うん、私の部屋……。』
『可愛らしい部屋ですね。』
『あ、ありがとう。』
『おや、これは?』
ルカスは私のベットサイドに置いてあるぬいを手に取る。
『あ、それは…ルカスのぬいだよ。』
『私の?』
『うん。』
『私そっくりですね……。』
『うん、毎晩抱いて寝て……はっ!』
私はやってしまった。という顔をする。
『へぇ…。私のぬいぐるみを…。』
『あ、今のは比喩というか、えと…』
『ふふ、分かりました。』
グイッ
ルカスは私の手を引っ張り、ベットに誘う。
『今日から私と添い寝して寝ましょう。ね?』
『え、と、それは…。』
『恥ずかしいですか?』
『う、うん……。』
『ふふ、私は嬉しいですよ?』
『っ……!』
この男悪い……。
ルカスのぬいを抱きしめて寝る度に思い出してしまう。後遺症を残しやがった。
🗝
『おっと!』
『ナック!?』
『す、すみません、なぜだか理由は分からなくて…。屋敷の財政管理を仕事部屋でしていたら気付いたらここにいたんです。』
『そうなんだ…』
『驚かせてしまいましたか?』
『う、うん。少しだけ。』
『申し訳ありません、主様。ところで、主様は今何を?』
『これから出かけるんだ。買い物に。』
『さようですか、ご一緒しても?』
『え?う、うん。』
『目立つなぁ…。』
『もーる?とやらはこんなに広いですね!』
『うん。色んなお店が入ってるからね。』
と、その時――。
ドンッ!
『きゃ!』
ガラの悪い男の人にぶつかられてしまう。
『主様!大丈夫ですか?』
『あ?おいねぇちゃんいってぇんだけど。』
『失礼します。ぶつかったのはあなたですよね?私の主様に怪我をさせて…タダでは帰しませんよ。』
『な、ナック、私なら大丈夫…』
『タダで帰さねぇ?じゃあやってみろよ?』
『主様。お見苦しいのを見せることになりますので、目を閉じてくださいね。』
ナックは武器を出す。
『ひ、ひいっ!』
『ナックダメー!』
私はナックを引きずって家に走る。
『すみません…主様のことになると血が上って…。』
『うん、それ以前に私の世界で刃物を出したら警察って言って取り締まる人に捕まっちゃうの。』
(教えなかった私が悪いな…。)
ナックを外に出したら危険だわ。
主様強火担笑笑
⭐️
『わぁっ!あれ?』
『ラムリ?』
『わぁー!主様だァ!』
ラムリはスマホから出てくるなり、私に抱きついた。
『ど、どうしてここに?』
『主様に会いたいってお星様にお願いしたからですかね!』
(可愛いかよ……っ。)
『もう寝るところでしたか?』
『うん。』
『そしたら安眠サポートします!担当執事ですからね!』
『ありがとう。』
ラムリは私の手を握る。
『ふふ、主様とこうして同じ世界にいられて嬉しいです。』
『最近忙しくて帰れなかったからね……』
『はい、だから寂しかった分、ずっとて、握りますね。』
『ラムリ……うん。いいよ。』
『えへへ、やったぁ。』
ラムリ可愛すぎん?
その笑顔でもう永眠してしまう。
🕯
『おっと…っ!』
『わぁっ!』
『あ、主様。驚かせてごめんね。』
『ミ、ミヤジ?なんでスマホから……』
『それが私にも分からなくてね…』
『そ、そっか…。』
『ここが主様の部屋かい?主様らしくて可愛い部屋だね。』
『ありがとうミヤジ。あ、お腹空かない?何か食べる?』
『お構いなく、主様。』
『ここは私の家だからもてなすのは普通だよ。何か食べたいのあるかな?』
『うーん、そしたら、スパイスカレーが食べたいかな。』
『わかった、待ってて。』
『はい、お待たせ。』
コトッ
『辛くて美味しそうだね。』
『だいぶ辛くしたけど大丈夫?』
『もぐっ。うん、美味しいよ。』
(真っ赤だけど辛くないんだ…。私だったら食べられない…。)
※辛さがもう少し欲しいと言われたので、
スパイスパウダーをかけてあげた。
❤️🩹
『おや?』
『ラト!?』
『クフフ、驚きましたか?』
『そりゃぁね、どうしてここに?』
『私も分からないんです。』
『そう…って、ラト何見て…。』
『主様、この小さい生き物はなんですか?』
『それはハムスターのもちちゃんだよ。』
『可愛いですね…。フルーレが喜びそうです。』
『撫でてみる?』
『はい。』
ゲージからもちちゃんを出してラトの手に乗せる。
『フフ、可愛いです。』
もちちゃん目線
『きゅ、きゅ…っ。』
『もちもちで可愛いですね。』
(もちもちで、美味しそうですね)
『きゅぅー!』
もちちゃんは私の肩に乗る。
『おや、怖がらせてしまいましたか?』
(無理もない…。)
もちちゃんには少し怖かったみたいです。
🪡
『うわっ!』
『!!フルーレ!』
『あ、主様…っ。』
『びっくりしたァ…。どうしたの?』
『俺もわからないです。気付いたらここにいて…主様、その可愛いのなんですか?』
『ん?この子はハムスターのもちちゃん。』
丁度もちちゃんに餌をあげていた時だった。
『もぐもぐ。』
『か、可愛いですね……。あの、撫でてもいいですか?』
『もちろんいいよ。』
私はフルーレの手の上にもちちゃんを乗せる。
『わぁ……ちっちゃくてもちもちしてて…可愛いです…。』
うん、君の方が100億倍可愛い。:( ;´ཫ`;):
💮
『うおっ!』
『きゃぁ!』
ドサッ
ベットで寝ていたところ…スマホからハナマルが飛んできた。
『ハ、ハナマル!?な、なんで…!』
『俺が1番聞きたい…。』
『っ、ちょっと、離れて……っ。近い…』
『んー?あぁ、そっかベットの上だったな。俺はこのままでもいいんだけど?』
『私が困るからっ!』
急いでハナマルをベットから落とす。
『主様どこ行くの?』
『ん?学校だよ。』
『そうか。じゃあ俺はお留守番だな。』
『大人しくしててね。あ、冷蔵庫にサンドウィッチ入っるから食べてね。』
『あぁ。ありがとう。行ってらっしゃい。』
(よし、主様が居ない今、俺がすることは1つ。)
数時間後――。
『ただいまぁー。』
『ああ、おかえり。』
『大人しくしてた?』
『あぁ。』
『……怪しい。』
『おいおい俺信頼されてない?』
私はクローゼットを開ける。
『…ハナマル。背中に隠してるもの見せて?』
『え、えっと…』
『いいから出しなさい!』
『おー怖。』
『もう…。私がいない間に服を持ち帰ろうとするなんて…』
『だって主様最近帰ってきてくんないから…寂しくて。』
『ユーハンにバレたら怒られるよ。』
『うぐっ。』
『もう…。分かったよ。』
ギュッ。
『え。』
私はハナマルを抱きしめる。
『いまだけ堪能して。今だけね。』
『っ……はい。』
服盗むとか可愛すぎるんだけど。
それなら私はハナマルの服を押収したい。
(変態)
☂️
『っ!?』
『え?』
『あ、主様…お邪魔します…』
『ユーハン…っ?』
『すみません、急に目の前が光って…』
『そうなんだ…大変だったね。』
『はい、おや、主様それは……』
『ん?これはねたい焼きだよ。』
『たい焼き…。美味しそうですね。』
『食べる?』
『よろしいのですか?』
『うん。』
私はユーハンにたい焼きを渡す。
『あんこが甘くて美味しいです♪』
『ふふ、良かった。』
(ユーハンほっぺに餡子ついてる。)
『ユーハン、ついてるよ。』
『おっと、これは失礼……。』
ユーハンは指で餡子を取る。
(可愛い……。)
『美味しかったです。ご馳走様でした。』
『どういたしまして(*^^*)』
『それにしてもここが主様の家ですか。綺麗にされてますね。』
『うん。一人暮らしだからね。掃除は自分でこまめにしないと。』
『そうなんですね。』
(仮に誰かと暮らしていたらその方を亡き者にしていたところでした。(◜ᴗ◝ ))
『あ、でも、もちちゃんと住んでるから一人暮らしではないか。』
『もちちゃん…?』
『うん、あの子だよ。ハムスター。』
私はハムスターを見つめる。
『……。』
(ハムスターならまだいいです。)
好きな物食べてるユーハンってさ
子供みたいで可愛いよね。あんまん好きってことは餡子も好きやろ。
🧸
『わぁ!』
『テディ!?』
『主様ー!』
テディはスマホから出てくるやいなや私に近付く。
『ここが主様の家ですか!?見たことないものばかりです!』
『確かにそうだね…。』
『これはなんですか?』
『それは、パソコンって言って、大事な資料とか写真を残しておくものかな。』
『なるほど…。』
『これはなんですか?』
『これはサーキュレーターって言って涼しい風を送ってくれるものだよ。』
『へぇー!俺主様の世界のこともっと知りたかったので嬉しいです!』
『それは良かった。これから出かけるんだけど一緒に来る?』
『え?いいんですか?』
『うん。もちろんだよ。』
『あれはテレビって言ってニュースとかドラマを映すもので…』
『主様あれはなんですか!?』
『あれはね…。ジムだね。』
『じむ?』
『うん。鍛えるために行くところ。』
『あの人筋肉凄いです!ムキムキです!俺話し聞いてきます!』
『テディ!?』
『すみません!どうしたらそんなムキムキに!?』
『テディ落ち着いて…』
『触ってもいいですか?お願いします!』
筋肉強火担にはジムは大興奮みたいですね笑笑
実際執事たちがこっち来たら色々とたいへんそうだけど楽しそうじゃない?笑笑
次回
番外編14 『主様がムーちゃんばっかり構っていたら?』
コメント
17件
アイス食べながら見てたけど、きゃーきゃーしすぎてアイス溶けちゃった
🍷 ,,,,, なんて 罪な男なんだッッ.ᐟ .ᐟ