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の続編です
タイトル?そうだねえ…
あの事件からもう数年経っているのに
耐えきれなかったのはただ1人、“彼”だった
気づけなかった…余りにも深すぎて…
それが“侵蝕”という形で悪化しただなんて…
里見弴視点
すごく平和になった
自殺するなんては口先だけ
誰も実行しやしないよ?
でも…確実に‘死の足音’が近づいていた
誰に?いやまさか僕?!
でももうお兄ちゃんのことは吹っ切るって決めたし違うよね…
司書には言わなかった
また前の再演はしたくないけど…
その日は突然だった
朝から雨だった
いつものように食堂で朝食を取る
里見:「でさあ、ーー」
直哉:「…」
何時になく暗い
里見:「直哉…?」
直哉:「あ、ああいや大丈夫だ」
無理してない、?
これ以上は気にしなかった
武者:「直哉、何か抱えてるなら言っちゃいなよ」
直哉:「ちょっと…寝不足なだけだから大丈夫だ」
里見:「ごちそうさまでした」
武者:「ごちそうさま」
直哉(呟くように):「…ごちそうさま」
やっぱり元気ない…
去って行く姿は…とても辛そうだった
その時だった
直哉が消えた
余りにも突然で、どんな感情になってるのかわからなかった
『え〜、緊急です。今すぐ来れる人は志賀直哉の書物に潜書してください。繰り返します。ーーー』
館内放送
騒ぐ文豪
行かなきゃ
なのに動けない
またあの時みたいに…
お兄ちゃんの自殺の時のことがフラッシュバックする
武者、僕は置いてっていいんだよ?なんで横にいるの?大親友の著作が侵蝕だよ?
震える唇から発した言葉が自分でも以外だった
里見:「自分なんて!いなくなっていりゃこうはならなかった!!」
少しの沈黙
それを破るように響く
頬を殴られた
衝撃でよろけ、ヘナヘナと座り込む
武者:「そうやって自分のせいにしてさ…まだ武郎の事引きずってるんだろ?!」
珍しく武者に怒られた
本当は思い出すだけで辛いんだ
でも抑えなきゃ前を見なきゃ迷惑をかけないように…
1人自室に帰る道、隣がお兄ちゃんだったのに
今じゃもうその部屋の前を通りたくない
嗚呼、そうやって引きずるからだ
里見:「…ご、ごめん………」
武者:「知ってるよ、武郎の部屋の前通るたびに拒絶する顔を見てるし」
やっぱわかっちゃうか…
武者:「行こう。こんな事で失ったら武郎に向ける顔がない」
本当は…
自分が侵蝕されたら良かったのに………