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「ついでに昼食の準備もしておきましょう」
という事で。
サバに塩を振ったり、直接ポン酢締めしたりと、趣味の方をやりつつ僕も手伝う。
今日の昼食のメインは、エイのムニエル。
「刺身ばかりだと飽きるだろう。だから味や食感を少し変えないとな。ついでだから徹底して洋風で」
「あとエイを使って下さいな。これは時間が経つとアンモニア臭が出てしまうらしいので」
川俣先輩と先生の意見で、メニューが決定した。
そんな訳で、川俣先輩指示で調理開始。
やってみるとわかるのだけれど、川俣先輩はエスニック系以外も料理が上手い。
焼きとか色々指示しながら、自分は何種類かソースを作っている。
バターソースやトマトソース、エスニック系まで、少なくとも5種類。
「数が多いから、焼きとソース分業な。本当は同じフライパンで作るんだけどさ」
なんて説明しながら、色々と。
なおムニエルやソースを作っているのは、テーブルの上に置かれた追加ガスコンロ。
メインのコンロは、先生がエイを煮たり、やはり色々やっている。
「そろそろ魚以外の素材が無くなりますね。また野草や貝を捕ってこないと」
「夕食前の時間は、野草採取なのですね」
「ここの植生は、二浦とそんなに変わらないぞ。だから割とわかると思うな」
そんな話をしながら、人数分のエイのムニエルがもうすぐ完成。
そして。
「先生の方ももうすぐです。そこで栗原さん、手伝っていただけますか」
「はい、何でしょうか」
「このタッパー、エイを煮込んで骨や固い部分を除いたものなんです。これ全体の温度を、魔法で2度位に冷やせますか」
「ええ、大丈夫です」
あっという間に、タッパーの中身がぷるぷると固まる。
「ありがとう。これでエイの煮こごりも完成です」
それだけではない。
野草とサラダ風に盛り付けられた、エイのカルパッチョも出来ていた。
「つまり洋風と言うより、アカエイをさばくための昼食になってしまった訳か」
「でも美味しそうですね」
確かに。