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結局、昼食はエイのフルコースとなった。
ただ、今までの魚と色々違った雰囲気だ。
そして秋津学園組が帰ってくる。
「何か予想外の料理が並んでいるわね」
ムニエル、テリーヌ風煮こごり、サラダ風カルパッチョ。
いつもの刺身&煮物という和風の料理と比べると、確かに予想外かもしれない。
「いつもの刺身も冷蔵庫に入っているから、いつでも出せますよ。それと仕掛けの方は終わりましたか」
「明日取り込む時も、今日より簡単なのですよ。あとは潮と魚の動き次第なのです」
あとで確認に行ってみよう。
という事で。
「いただきます」
御飯の時間になる。
まずはムニエル、歯ごたえが面白くて美味しい。
多分エイそのものの味自体は凄く淡泊。
だからかバターソースが良くあう。
次いでカルパッチョ。
うん。やはり味薄め、ほんのり甘みがある感じの白身だ。
だからこそ、ソースやドレッシングによくあうのだろう。
ムニエルもそうだけれど、どばっとソースを付けて御飯とかっ込む感じがいいかも。
そしてテリーヌ風煮こごり。
これは面白くて美味しい。
多分コンソメか何かの味に、野草とエイの身が入っているのだろう。
かなりプルルンとした感が強い感じなのが、御飯の熱でじわーっと溶けて味が出てくる。
エイは全体として脂分が無くて、味もほんのり甘くて味の薄い白身という程度。
だからこそ、色々な味付けにあうのかもしれない。
「これって、全部アカエイなのですか」
「そうですよ。サメやエイは時間が経つと匂うと書いてあったから、早めに食べようということで」
「食べた事が無い系統の味なのです」
確かにそうだ。
「でもこうなると、いつもの刺身も食べたくなりますね」
雅先輩が、こそこそ冷蔵庫へ。
カツオのサクを切ってくる。
そんな訳で、途中からは、いつもの感じになってしまったけれど。
まあ美味しかったから満足だ。