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💪( ᐛ )ガンバレ☆ てか、俺らやんけ(
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第1話:「空き教室と思ったら恋のはじまりだった」
美術室って、なんか秘密基地っぽくて好き。
ほら、窓からは体育館の屋根が見えるだけで人通りも少ないし、私以外は幽霊部員で部室に来ない。
要するに、最高に静かってこと。
今日も私、ひとりでメディウムべったり塗りながら、でっかい板に向かって真剣モード。
汚れないようジャージを着て、髪は邪魔にならんようにポニーテール。
誰にも見られないし、気にする必要なし!
「……ふっ、筆先の動きが神がかってる。天才ってやつ?」
とか、ひとりで調子乗ってた、そのとき。
——ガラガラッ!
突然ドアが開いて、ガタイの良い男子3人がなだれ込んできた。
「なー、ここ空いとるやん。ちょうどええわ、ここで作戦会議な」
「…ツム、誰かおるやん」
え、なに?誰?急にビビった。
「あ……ごめんなさい。今使ってて……」って言いかけたけど、金髪男子がこっち見て、
口ぽかーん開けたまま固まった。あれ、電源切れた?
「……えっぐ、今なんか、俺の心にバレーボールぶち当たった音した」
「いや恋のドレミファ鳴らしとるやん」
「一目惚れってこういう顔するんだね」
ま、待って。なんか勝手に進行してない?
「お、お前ら!ちょ、ちょっと出るぞ!? 集中しとったのに、ツム、邪魔すんな」
「サムうるさい。俺はいま、芸術を見とるんや」
「お前が見てんのは人やろ!!」
……あまりにも騒がしすぎて、筆の先が震えた。
芸術の敵、それはうるさい人間。
「ごめんね、まじで集中してたから……」
って笑いながら頭ぺこったら、金髪くんがめっちゃ笑って言った。
「……その顔、さっきの5億倍かわええ。好き」
「いやいきなり告白すな!!!!!」
「それは北さんにも相談してからにしろ!!!!」
もうツッコミが追いつかん。てか北さん誰?
でも、こうして“宮侑”って名の金髪ボケ男子に出会った日、
まさか、私の放課後が騒がしく、そしてちょっとキラキラし始めるなんて、思ってもみなかったわけで——。
《あとがき》
私、いちか実はハイキュー好きなんですよね。どうしても夢小説とやらに憧れて書いてみました!まだまだ未熟者の私ですが応援してくれると嬉しいです!