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ここら一帯の平定がし終わって落ち着いたころ。
なんと、今頃になってぬらりひょん手下だと名乗る二人組が神域に訪れた。
「はじめまして、あなたがシン様で合ってるかしら?私はぬらりひょん様より外国の者どもと裏切り者の始末を命じられてきた、雪女の雪菜とこっちが戦鬼の頑鬼よ。」
「よろしくな!」
いや、ちょうどその問題が終わった今くるんかい!
タイミング見計らってない!?
来るなら全部対処して欲しかったんだけど。
あとめっちゃ強そう。この間の大百足より絶対強いだろうなぁ。
なんでわかるかって?
あの頑鬼ってやつがこっちにガンガン妖気飛ばしてるからだよ!怖いよ!
「はじめまして。僕はこの山の土地神をしているシンと言います。…その件ならもうこちらで対処しましたよ。」
「えぇ、私も来てびっくりしました。だってもうやることが終わってるんですもの。ご協力ありがとうございました。とっても助かりましたよ。」
「俺は戦いたりないな!なぁ!シン様、あの大百足様を倒したんだろー?俺とも戦ってくれないか!?」
後ろに侍っていたシロ、クロ、紫が臨戦体制をとる。
「ご遠慮させていただきます。」
明らかにこいつらめちゃくちゃ強そうなのに戦うわけがない。
「頑鬼、やめてって言ったでしょ?シン様、気にしないでね。」
なんだか雪女のほうはまともみたいだな。
「あははー。」
「ところで、シン様はかなり勢力を伸ばしている様子ですね?」
「ええ、まぁ、気づいたらと言う感じですね。」
「私たちは今、猫の手も借りたい状態なの。裏切った奴らは私たちが始末しに行くから、外国の奴らを始末しにいってくれない?」
「もちろん、悪さしている外国の者たちがいたら討伐しに行きましょう。」
「うふふ、助かります。あなたはいい土地神ですね。あなたレベルの力がある土地神はは上から目線でお前らが勝手にやれって突っぱねる土地神が多いんですよ?」
「あなた達相手にそんな突っぱねるなんてできませんよ。それに吸血鬼とか悪魔はあなたたちが悪いわけじゃありませんし。」
「うふふ、なにを言うのですか。神域に入ってしまっている時点で私たちに勝ち目はありませんよ。外なら勝てますがね。」
いや、神域でもこの二人相手はあぶないよ?
「戦いたくないね。」
「では、これで失礼させてもらうわ。シン様とお話しするの楽しかったです。また来ますね!」
「おう!いいやつだってことは俺にもわかった!次はおれと戦ってくれよな!」
「来たら歓迎はするよ。早く日本をもとに戻してね。」
「それはぬらりひょん様次第ですね。まだ全快には時間がかかると思います。とりあえず、今は対処療法的に大幹部の方々や我々のような強い方のあやかしがぬらりひょん様に楯突くやつを狩りまくっています。しかし、外国の勢力の親玉や幹部、黒田家にはまだ手を出していません。」
「まぁ、ぬらりひょん様が全快したら大号令がかかって日本の命運がかかった大戦争が勃発するってことよ!楽しみだろ?」
「やっぱり戦い合うしか道はないのかな?」
「間違いなく大戦争が起こりますね。もう話し合いでは解決出来ないでしょう。こちらの大将が深手を負っているわけですし、ぬらりひょん様も向こうを許すつもりはないでしょう。」
そうして二人は帰って行った。
やはり大戦争は起こるのか。
ーまぁ、もうしょうがないことですね。戦火は必ずさまざまなところに飛び火します。今日きたあの二人のレベルのあやかしはごろごろいるでしょう。さらに上のあやかしも。そのレベルのあやかし達が本気で戦い合うのです。力を蓄えましょう。生き残れるようにー
うん。そうだね。
ー着ましたね。天之光ー
「あぁ、懐かしや。再び会うことができるとは。」
「天之光よ、元気そうでなによりだ。」
「天災か?随分醜くなったなぁ。」
「噛み付くぞ」
ーふふ、天之光。あなたには一つ頼み事がありますー
「なんなりと。」
ーこの地を収めているシンという土地神を守ってくださいー
「土地神?そのものは一体?」
ー今私が育てているのです。ゆっくり育てようと思っていたのですが、なかなか情勢が怪しくなってきたのでー
「なるほど、最近ぬらりひょんとかいうあやかしが討たれたせいでななにやら荒れてるみたいですからなぁ。して、そのものはどれくらい実力があるのですか?」
ーぬらりひょんはまだ死んでませんよ。今は人間の言う等級でいくと、三級に片足を踏み入れたぐらいですかねー
「むぅ、弱いですなぁ。私が壊してしまわないよう気をつけないといけませんなぁ。」
ーでは、頼みましたよー