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アゲハ「やっぱり…;」
ジンペイ「どんな占いが入ってるんだろうな?フォーチュンビターブラック!」
ジンペイはワクワクという効果音が付きそうな表情をする
アゲハは上から下にかけてエメラルドグリーンのグラデーションがかかった、
自身のスマホでフォーチュンビターブラックについて調べる
アゲハ「Yペディアによると、百発百中らしいよ」
フブキ「百発百中!?」
マタロウ「流石Y学園の七不思議!」
マタロウは眼鏡をキラリと光らせた
フブキ「それにしても全然動かないわね、この列」
フブキがそう言ったのと同時に列が前に進み始めた
コマ「あっ、少し動いた!」
マタロウ「以外に早く買えるんじゃない?」
ジンペイ「そうそう!」
・
チョコレートファクトリー近く__
ジンペイ「よ~し、もうすぐチョコレートファクトリーだ!」
マタロウ「はぁ~、やっとだね~」
すると、前に並んでいた女の子は何故か右に曲がった
マタロウ「え?こっち!?」
アゲハ「この列……学園に戻ってる…?」
・
マタロウ「まだまだ続いてる…;」
あれからかなりの時間がたち、何故か部室の中にまで来ていた
しかもその部活の名が『ボディービルダー』部。
何故にボディービルダー…?
そしてその部の人たちが矢鱈と筋肉を見せつけてくる
そのあとも灼熱の砂漠の中を歩いき、ジャングルの中を這いずり回ったり、
挙句の果てには海の中にまで…
アゲハ/マタロウ「いやいやいや!一回海の中に入る行列なんて可笑しいでしょーっ!!?」
そして……
アゲハ「や…やっと着いた…」
やっとチョコレートファクトリーに着いた頃には5人はクタクタ。
ジンペイとマタロウに関しては老いぼれた爺のように木の棒を突いていた
茶李井「ハイ」
この店の店主である茶李井はアゲハ達の前にいる女の子にフォーチュンビターブラック
が入ってるであろう紙袋を渡した
女の子は「ありがとう!」と言うと、嬉しそうにこの場を去っていった
ジンペイ「次、俺達の番だ!」
ジンペイ/マタロウ「「フォーチュンビターブラックください!」」
2人は一緒に左手を突き出した
すると、『SoldOut』と書かれた木の板に2人の左手は思い切り挟まれた
「「あんぎゃ―――ッ!!」」
挟まれたことにより、2人の手は真っ赤に膨れ上がった
茶李井「ははーい今日のフォーチュンビターブラックは完売よ」
それを聞いて、フォーチュンビターブラックを買いに来た生徒達は不満の声を上げる
生徒達「えぇ――ッ!?」
マタロウ「そんなあ!」
フブキ「嘘でしょ!?」
茶李井「またのご来店を」
そう言って茶李井はSoldoutの看板をしまい始めた
すると、腕に痛みを感じる
茶李井「いた」
茶李井が腕を見てみると…
なんと亀のコスプレをしたジンペイが噛みついていたのだ
茶李井「なんネ、これ!?」
そういってジンペイが噛みついてる方の腕を八の字でブンブンと振り回し始めた
そこに、何故か夏休みの男の子がしそうな格好をしたコマが茶李井を見上げ、謎の解説が始まった
コマ「おじちゃん、無理だよ。それは『すっぽんぽん』っていう珍しい亀で、
一度噛みついたらチョコを渡すまで離さないんだよ」
茶李井「そんな無茶だよ;」
ジンペイ「キョコをくくるまではなざない…!」
↑チョコを作るまで離さない…!
すると、茶李井はグルグルと超高速回転をし始めた←
ジンペイは離れないように必死に噛みついていると、スポンッ…と
亀の甲羅が脱げた←←
それを見かねたフブキは自分の手でアゲハの目を隠した
アゲハ「えッ?また見えなくなったよ!?誰!?誰なの!?」
フブキ「アゲハが見たらきっと失神するわ」←←
アゲハ「???」
アゲハとフブキがそんなことをしてる間にも、茶李井はまだ超高速回転していた
ジンペイも負けじと腕に噛みついていたが、遂に限界が来て、
ジンペイは茶李井の腕から離れてしまった
勢いよく吹っ飛んで行った先にはコマが……
そしてジンペイの股間がコマの顔面にクリティカルヒットした←←←←
フブキ「何やってんだか…;」
当然、ジンペイの股間が当たったコマは、ショックを受けすぎて白目を剥き、
口からは魂がまろび出ていた
なんとも哀れだ…←←
マタロウ「待ってください!僕たち、学園長に頼まれたんです!
これはYSPクラブにしかできないミッションだって!」
すると、茶李井がこちらを振り返る
茶李井「お前達、YSPクラブなのネ?」
アゲハ「エマちゃんが欲しがってるんです!だから、1個だけでも売ってくれませんか?」
茶李井「言ったでしょ?今日はもう店じまい。さ、返った返った」
マタロウ「そこを何とか!」
すると、アゲハとマタロウの前にフブキがズイッと出てくる
フブキ「私がお願いしてみるわ!」
アゲハ/マタロウ「「え?」」
フブキ「控えめに言って~、私ってばマドンナだ・し・ね♡」
コマ「え?」
アゲハ「確かに!」←
コマ「え???」←←
茶李井がドアを開けようとしたところに、フブキが色仕掛けをするかのように話し掛ける