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コメント
1件

ーーーーーーーーるぅとver
プルルル…プルルル…
こんな夜遅くに誰だろう…。
こんな電話番号、僕の知り合いにいただろうか。
るぅと「はい…」
?「こんばんは。夜遅くにごめんなさいね」
?「莉犬の母です。」
るぅと「莉犬の、?」
?「部屋が同じだと莉犬から聞きました」
?「これからよろしくね」
るぅと「こちらこそ!」
?「莉犬のこと頼みましたよ」
るぅと「はい!よろしくお願いします!」
良いお母さんだったな。
莉犬のお母さんも、出張中なんだっけ。
莉犬も大変なんだろうなぁ。
莉犬のお母さんと話せてよかったな。
莉犬のこと何も知らないし。
莉犬のこともっと、知りたいな…。
昨日かかってきた莉犬のお母さんとな乗る女性の話をすると、なーくんは顔をしかめて、眉を寄せていた。
心理学では、「悩んでいる」というなだめ行動の一種だと言われているらしい。
これもそのひとつなのだろうか。
ーーーーーーーー莉犬ver
ころん、ジェル先輩とるぅとくんは、リビングに戻り夕飯の準備をしに行ってくれている。
ななもり先輩は俺に話があると、手伝わせてはくれなかった。
体調のこともあるのだろうか。
話を聞くと、あの喧嘩の後からさとみ先輩はまだ寮室に戻っていないらしい。
時間は、6時をすぎている。
この学校では7時を過ぎても寮室に帰ってこない場合、生徒指導が入ることになっている。
最悪の場合、退学だ。
ななもり「大丈夫、帰ってくるから。」
ななもり「莉犬君は悪くない。」
莉犬「前もそう言ってましたよね。」
ななもり「そうだね」
莉犬「どうしてそう言えるんですか?」
莉犬「先輩との喧嘩の原因は俺です。」
莉犬「俺以外に誰が悪いっていうんですか」
ななもり「そうだねぇ…」
ななもり「誰なんだろうね」
莉犬「そうやって、たぶらかすんですか」
莉犬「先輩。後輩だからって舐めないで…」
ななもり「莉犬くんにはさ」
ななもり「俺が舐めてるように見えてる?」
ななもり「君たちの後輩のことを。」
ななもり「舐めてるように見えてるのかな?」
莉犬「…はい」
ななもり「そっか」
莉犬「怒ってますか?」
ななもり「怒ってないよ」
ななもり「こんなことで怒らないさ」
莉犬「俺だったら怒ります」
ななもり「じゃあ、俺は怒らない。」
ななもり「莉犬君はいつも答えを欲しがるね」
莉犬「答えが無い問いに意味はありません」
ななもり「そうかな」
ななもり「俺には意味があると思うけど。」
莉犬「俺と先輩は違います。」
ななもり「あはは、素直だね」
ななもり「まぁ、そこが良いんだけど。」
ななもり「じゃあさ、莉犬君は今幸せ?」
莉犬「幸せですよ」
ななもり「どうして?」
莉犬「生きてるからです」
ななもり「生きてるのは普通じゃない?」
莉犬「そんな簡単なものじゃないんです」
莉犬「今この一瞬だって誰かがタヒんでます」
ななもり「そう。そうだよ。」
ななもり「それが君の幸せ。」
ななもり「俺は莉犬君と話せたことが幸せ」
莉犬「俺と…」
莉犬「綺麗事ばっかり…」
ななもり「俺はいつだって本気だよ」
莉犬「そうですか」
ななもり「興味なさそうだね」
莉犬「興味ないですから」
何、この先輩。
凄いしつこいんだけど。
今まで以上に凄く、しつこい。
幸せとか、未来とか、正しさとか、希望とか。
興味ない。
答えだって、本当は興味なんてない。
だけど、答えのない問はなんだか心がもやもやする。
心がもやもやすると、上手く考えたり、寝ることができないから。
自分を少しでも楽にするために、そうしているだけで、特に興味の出るものはない。
ごめんなさい、先輩。
上手く話せなくて、ごめんなさい。
面倒くさくて、 ごめんなさい。
謝らなくてはいけないことなんて、山のように抱えているのに。
どうして俺は罪ばかりを抱えて歩いているのだろうか。
どうして、俺ばかり不幸な目に遭うのだろうか。
いつ俺の人生という旅に、ピリオドを打たれるのだろうか。
いつ、俺は幸せになれるのだろうか。