テラーノベル
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黒嵜 鵼
49
茉雅琳
31
あれは、8月14日午後2時半くらいのこと。その日は天気が良く、私「クロノス」と気が合うやつとの仕事に行く日だった。天気が良すぎて病気になりそうだったが、重い足を動かし待ち合わせ場所の公園に集合した。いろいろ仕事のことやプライベートのことを駄弁っていた。相手からは、「夏に仕事来てもらうことになったけど、俺夏嫌いなんだよねw」と野良の猫を撫でながらふてぶてしく言っていた。相手が猫を放した途端、猫は道路の方へ向かった。「危ない!」相手は猫を助けようと道路へ飛び出した。「赤になった瞬間に」。
ドゴォン!!
辺りに鈍い音が響く。目の前で赤い液体を流していた。
「…へ…?」
私は突然のことで、何もわからずそこに立ち尽くしていた。周りの悲鳴と、生臭い鉄の匂い。倒れ込んだ相手の姿。
「…嘘だろ…?」
少し間をおいて、私は状況を理解した。相手はトラックに跳ねられ死んだのだ。理解した時、陽炎がこっちを向いてゲラゲラ笑ってるような気がした。
「はっ…!?」
8月14日午後2時半。なんだ、夢か…と私は安堵した。だが、この蝉の声は覚えている。そんなことはどうでもいい。また、待ち合わせ場所に行く。嫌な予感がしたので、公園を離れて歩きながら喋っていた。だが、周りの様子がおかしい。ずっと上を向いている。
グサァッ!!!
今度は、グロテスクな肉が裂けるような音がした。相手は、鉄柱の串刺しになっていた。あぁ、またうるさい悲鳴と陽炎の笑い声が聞こえる。違和感に気づいた。この世界はループしている。最初は気の所為だと思っていたが、陽炎が気のせいじゃないぞという顔をしていた。私はどうやら、相手を助けないと抜け出せないらしい。この日から私の人生は変わった。
コメント
1件
わあ、始まった瞬間からずっしりくる展開ですね…! 同じ8月14日を繰り返すループものなんですね。最初の「赤になった瞬間に」で終わる一文、ゾッとしました。それに陽炎が笑ってる描写が不気味で、ただの事故じゃない匂いがプンプンします。相手を助けないと抜け出せないって、これからどうなるんだろう…続きが気になりすぎます! 小恋路さんの書く空気感、すごく好みです🌿