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人の気のない校舎裏。
結実「あんたさ、○○高の翔太くん知ってるよね?」
美桜「…知ってたら何?」
知ってるも何も…一緒に住んでます…
なんて言えるわけないな…
結実「あんたさ、調子のってんの?」
美桜「は?意味分かんないんだけど…」
結実「あんたみたいなのと、翔太くん…釣り合わないから。」
美桜「…釣り合わなないとか言われても…」
結実「とにかく翔太くんに近づかないでくれる?」
美桜「なんで、そんなこと言われなきゃならないの?」
結実「あんたさ…ほんとムカつく。翔太くんのなんなのよ。翔太くんは、私の彼氏なんだから!」
美桜「えっ?彼氏?」
結実「そうよ!」
彼氏…
彼女がいるなんて聞いてないんだけど…
だったら…
美桜「ほんとに?いつから付き合ってるの?」
結実「そうよ、だから近づかないで。」
美桜「彼女なら…、私に近づかないでっても、無理なことわかるよね?」
結実「どゆこと?」
美桜「何も知らないんだ…」
彼女か…
いてもおかしくないよね…
イケメンだし…
でも彼女いたなんて…
髪乾かしてくれたり…
一緒に勉強したり…
だいたい、眠くなるまでリビングで一緒にいた…
他愛も無い話をしたり…
美桜「ほんとに彼女?」
結実「あんたのせいで連絡も返ってこないんだよ」
美桜「それは知らないよ」
結実「ふざけないで?私の翔太返してよ!」
その時だった。美桜のスマホに着信が…
画面をみるとそこには…
___ 着信 翔太
の文字。
美桜「えっ…も…もしもし?」
翔太「美桜ちゃん?ごめんねいきなり…」
美桜「大丈夫だけど…どしたの?」
翔太「俺、今日、授業なくなったから、もう帰るけど、そっちどんなかなって」
美桜「あ、そうなの…?」
そうだ!
美桜「え、でも、せっかく早く終わったんだったら…彼女さんでもデートに誘ってあげたら?」
翔太「は?何いきなり…彼女ってなに?俺…いないけど…彼女とか…」
美桜「そなの?なんか今、私の前に、翔太くんの彼女だから、私に近づかないでっていうひとがいるんだけど…?」
翔太「は?」
美桜「かわるね…」
そう言って、結実にスマホを渡そうとすると…
結実「い…いやっ…その…えっと…」
美桜「せっかくだから話なよ。彼氏なんでしょ?」
結実「……。もしもし…」
翔太「…もしもし…?君だれ??」
結実「…結実です。あの…」
翔太「あ〜、あのさ。美桜に変なこといわないでくれる?君と付き合った覚えもないし。あったこともないよね?」
会話が漏れて聞こえる…
“ 美桜 ” 名前呼び…
ずるい…こういうときだけ…
べつに、特別なことはないのわかってるけど…
ドキドキが収まらない…
翔太「美桜になにかしたら、ただじゃ済まさないから。それだけ覚えといて?」
結実「…はい…すみません…でした…(泣)」
翔太「泣きたいのは美桜だよ。ちゃんと謝って。次はないから」
結実「…はい…でも…ほんとに…翔太くんが好きだった…から…」
翔太「気持ちはありがたいけど、ごめん。君の気持ちには応えられない。俺は、ずっと前から好きな子いるから…」
結実「…前に雑誌にかいてあった…あの子のことですか?貸してくれた…」
翔太「あ…それ以上は…とりあえず、そういうことだから。ちゃんと謝って!」
結実「…はい。……美桜…ごめん…」
会話は聞こえていて…
ずっと前から好きな子いる…
そっか…
美桜「べつにいいけど………」
今はそれどころじゃない。
結実「…電話…」
美桜「あ、はいはい…。もしもし…」
翔太「ごめんな…とりあえずもうすぐそっち着くから…まっとくよ」
美桜「え?目立つじゃん!やめてよ…」
翔太「べつにいいじゃん。じゃ、後でねー」
そう言って電話は切れた…
美桜「え…ちょっと…」
結実「バレたくないの?」
美桜「…だって…」
結実「この流れでなんだけど。一緒にいこうか?」
美桜「……。」
結実「翔太くん人気だから…あたしみたいに妬む人沢山いるから…私ずっと嘘ついてきたからさ…いいよ…」
美桜「それはそれでしょ」
結実「いいから。美桜になにかあって傷つくの翔太くんだから…そんなの私嫌だから。」
美桜「好きにすれば…」
それから、荷物をとり、
いつも一緒に帰る陽莉と、結実と3人で学校をでた…
すると…後ろから隣のクラスの、真都がきた…
真都「美桜ちゃーん、俺も一緒にかえるー!」
美桜「えっ?う…うん…」
たまに話すことはあったけど…、びっくりした。
真都「てかなんで、陽莉ちゃんはわかるけど、結実がいんの?」
結実「別にいいでしょ…」
真都「お前…、」
美桜「いいじゃん…もう…」
真都「あ!」
そう言って真都が、走ってったさきには、翔太がいた。
結実「真都いるなら大丈夫だね…私帰るね…美桜、ありがとう」
美桜「え?あ…うん…じゃあ…」
結実「うん!じゃあ…」
真都「あれ?結実帰んの?」
翔太「え?」
真都「結実ちょっとまてよ、お前もくるんだろ…おれあと一人になるじゃん…」
結実「は?知らないよそんなの。」
美桜「ほんと(笑)」
翔太はきょとんとしてる…
結実は…バツ悪そうな顔しながらすこし離れている…
陽莉「な…なんで、ここに…人気ナンバーワンの翔太くんが…」
と、芸能人にでも会ったかのように驚いて声が出せない感じになっている…