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テラーノベル(Teller Novel)
回る輪の中で

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第11話肖像画

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2022年08月12日

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城の庭師として働くこととなった。アリスはそこで、トランプの兵士と一緒になって女王の命令を遂行することになるが、やがて兵士たちの一人が自分だけ女王の傍に仕えていることに不満を持ち始める ある日、城内で働く召使いたちの中から一人の男が解雇されることになった。その理由というのが、「帽子屋」というあだ名を持つ三月兎だった。帽子屋の本名は誰も知らず、彼自身も本名を知らないらしい。解雇された彼が向かった先は「時計塔」と呼ばれる建物だったが、そこはかつて彼の妹が住んでいた場所でもあった アリスは女王の命を受け、時計塔へと赴く。そこでは三人の小人たちが針仕事に追われていた。小人たちはアリスの姿を見かけると驚いて逃げ出してしまい、残されたアリスは仕方なく一人で作業をすることになる。しばらくして、ようやく作業を終えたアリスのもとにやってきたのは、先ほど逃げ出したはずの小人だった 一方その頃、ハートの女王は自分の部屋の窓から外の様子を眺めていたが、ふとあることに気付く。それは、城の周りに広がる森に奇妙な影が現れていることだった。その正体を探るべく立ち上がった彼女は、自ら兵を率いて影の正体を突き止めようとする 森の中に現れたものを見て驚愕したハートの女王は兵たちに退却を命じるが、時すでに遅く、彼女の軍は何者かの襲撃にあっていた。なんとか一命を取り留めたハートの女王が見たものは、真っ黒に染まってしまった自分の姿だった。彼女が黒い何かに襲われそうになったとき、どこからか現れた帽子屋がその身を挺して彼女を救った やがて目覚めたハートの女王様は、自らの姿を元に戻すため、あることを実行することを決意する。それこそが、彼女を黒く染め上げた犯人を見つけ出すことであった。しかし、その姿を見た者はおらず、捜査は困難を極めた そんな折、突然城にやって来たチェシャ猫に導かれるように、帽子屋はある場所を訪れる。その場所とは、彼と妹の住んでいた家である。そこにあったのは一枚の肖像画だけで、彼はそこに描かれた人物に見覚えがあった 肖像画の中に描かれていたのは、紛れもない自分自身の姿だったからだ 帽子屋の妹は、不思議な魅力を持った少女だったという。誰もが彼女に一目置き、彼女に心を奪われた。彼女と恋に落ちた者も少なくなかったとか。

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