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はいめめあべありがとう🖤💚✨
こんなんばっか書いてると友達無くす😇😇😇🙏
初夏。
世の中はゴールデンウィーク。
とはいっても、俺たちは仕事。人気商売だから仕事があるうちが華。そうは思って頑張ってはいるが、人間だもの、疲労はどんどんたまっていくわけで。
朝。
俺はめめに寝起きの顔を見られて、突っ込まれてしまった。
🖤「阿部ちゃん、ちゃんと眠れてる?」
💚「う…ん。そのつもりだけど」
一緒に寝る日は、いつもめめの腕の中に抱かれて、いつの間にか寝ているし、夜中覚醒するようなこともない筈だけど、めめが心配そうに俺の顔を覗き込む。
🖤「阿部ちゃん、夜中、寝返り多いんだよね。あんまり眠れてないんじゃない?」
そんなことに気づくめめも眠れてないんじゃないの?と言ったら、めめに
🖤「大丈夫。俺、阿部ちゃんより若いもん」
と言われてつい、むっとしてしまった。
💚「どうせ俺はおじさんですよ」
🖤「うそうそ。そんなわけないじゃん。阿部ちゃん可愛いもん、一生、年なんか取らないよ」
💚「…フォローが大袈裟で、却って傷つく」
拗ねてみせたら、大型犬みたいなめめの、見えない耳がしょげたような気がした。
可愛い。
思わず軽くキスをして、頭を撫でた。
💚「でも確かに最近、ちょっと疲れてるかも」
🖤「あ!じゃあ、俺がマッサージしてあげますよ」
そう言われて、寝床から出たばっかりなのに、再びベッドに横になるよう指示されてしまった。
💚「はあ。また寝ちゃいそ…」
🖤「どうぞどうぞ。寝ちゃっても俺がちゃんと起こしてあげるから寝ていいよ」
めめの大きな体が、上に覆い被さる。首、肩、背中、腰と初め、撫でまわすように触られた。
💚「ちょ、変な触り方しないでよ」
🖤「え、それってもしかして誘っ…」
💚「違います!!」
めめも俺もソッチは好きだ。好きだけど、こんな始まり、ムードもへったくれもないし、今は朝の8時。さすがにカーテンも開けて、燦々と光が降り注ぐベッドルームでそういうことをする気にはなれない。
すると、急にめめが、大きな声を出した。
🖤「あー。俺わかったかも」
💚「なに?どっか固い?」
🖤「うん、背中と腰、カッチコチ。でもこれってさあ」
解されるのが気持ちよくて、枕に顔を預けてうっすらと目を閉じようとしていたところへ、めめがとんでもないことを言いだした。
🖤「最近、上でやらせすぎちゃった?」
💚「えっ」
🖤「なるほど…偏った体位は、凝りにも影響するのか」
めめが勝手に納得し始めたので、否定したいけど、できない。
最近2人の中でちょっとしたブームだったのだ。騎乗位が。
🖤「逆に俺、最近腰軽い気がするもん」
💚「うーそだあ」
🖤「こりゃ大変だ。阿部ちゃんのために、次は俺が頑張るね」
と、めめは訳のわからない結論付けまでし始めた。
💚「……もう、バカ」
小さな声で抗議して、でもそれはめめには聞こえなかったみたい。
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🖤「阿部ちゃん、そろそろ起きないと」
めめにキスをされて目が覚める。まだぼんやりした気分でぽやぽやしていると、時刻はあっという間のお昼前。
💚「やば、俺、結構寝ちゃった?」
🖤「すーごく気持ちよさそうに寝てた。大人しく可愛い寝顔を見てた俺にご褒美ちょうだい。目の下のクマもましになったよ」
💚「ありがと」
軽くキスを交わして、出掛ける支度を始める。
今日はクイズ番組の収録が遅くまであるから、めめには会えない。めめもめめで忙しいのは言うまでもない。
それでもお互いに充電したくて、俺たちはこうしてスキマ時間に会っている。
💚「寝ちゃうなんて、ちょっと勿体なかったかな」
🖤「それって俺とエッチしたかったってこと?」
💚「もう、そればっかり」
手を挙げると、めめに手首を掴まれて、その手首をペロリと舐められた。
🖤「名残惜しいけど、俺の方は時間です。もう出ないと。また今度」
💚「またね。愛してるよ」
🖤「俺も」
そして本当に今日最後の別れのキスをして、俺は今度こそ仕事の準備に取り掛かった。
おわり。