?side
王子様とかお姫さまって
みんな憧れがあったりしたのかな?
でも、王子様もお姫様も
普通に暮らしたいと思ってるかもしれない
次の日
橙side
橙『暇やわ….』
と独り言を言う
部屋の窓から見える街の様子
小さい子達がキャッキャと遊んでいる
俺もあそびてぇ…..
ま、外出れへんけど
外に出るには王様の許可がいる
しかも、警備がピッタリくっついてくる
気持ち悪いくらいに←
俺らがこんなにも管理されてる理由
それは
俺らが高級品だから
身分が高いから
身分なんて俺は関係ないと思ってんやけど
そういう風に作られた世界
そんな世界に生まれてきてしまったのだ
もう、ウザなってくるわ
コンコン ガチャッ
紫『橙くん?』
あ、紫ーくん
橙『んー?』
ベットから体を起こす
紫『忙しかったらいいんだけど、掃除手伝って欲しくて』
橙『大丈夫やで、ちょうど暇やった』
そう言って紫ーくんと部屋を出た
桃side
ジャァァァ
今日の風呂当番は俺
風呂の掃除をして、お湯を貯める
王子なのに、
こんなに街のために働いてんのに
家事を俺たちでするとかなんなん?
とか最初は思ってた
でも、もう慣れた
この生活にも
かれこれ5、6年ここに住んでるから
黄とかはまだ1年も経ってないのでは?
それでも、結構有能
それなりに頑張っているのだろう
黄『桃くん、』
ひょこっと頭を出して
俺が今考えていた黄が俺の名前を呼ぶ
桃『どした、?』
風呂掃除もちょうど終わったので
黄の頭を撫でながら答える
黄『あのッ…..』
…..これはなんかあったな
桃『いいぞ、なんでも言ってみろ』
黄『!』パァァァ
分かりやすく嬉しそうに
目をキラキラさせる
黄『怒らない、?』
桃『怒らないわw』
黄『ふふっwあのねっ、』
黄『僕、外に行ってみたいです….』
……WOW
そういう事か、
桃『黄は出たことないもんな、』ナデナデ
黄『ぅん、』
とは言っても俺も外に出たことがあるのは数回
なかなか外に出してくれない
了承を得るのも面倒だし
桃『なんで、出たいわけ?』
黄『街に、僕たちがどんな風に活躍してるのか気になるっ、、、』
最年少でもしっかりしてる黄
仕事も手を抜かず、頑張っている
まぁ、気になることも分からなくは無い
桃『よし、王様に了承貰いに行こーぜ』
黄『ほんとっ!いーの?』
桃『いいから行くって言ってんだよw早く行くぞ』
黄『…うん!』
コンコン
桃『しつれーしまーす』
黄『失礼しますッ….』
この城で1番でかい部屋
ドアも大きく、柱とかもろもろ
色々なもののスケールがデカくて
ちょっと怖い
王様『何の用だ』
桃『外に出たいんですけどー』
黄『….』ギュッ
黄はあまり王様に会ったことがない
緊張しているのか後ろに立ち、
俺の服を握りしめている
王様『珍しいな、黄と一緒にか?』
桃『はい』
王様『…..いつもより警備の数を増やすならいいぞ』
うわぁ、めんど
でも、黄が外に出たいんだよな、、
桃『わ、かりました』
そう言って出かける準備をした
青side
青『え、どっか行くの?』
桃『黄とちょっとね』
青『…..黄くんと一緒に?』
桃『あいつが行きたいって』
嘘、危険じゃ……
桃『大丈夫、俺があいつ守ってやるから』
青『わかった、』
青『気をつけてね』
桃『ん..』
黄くん、出たことないんじゃ?
ていうか、王様に許可貰ったの?
不安、
黄くんは、ーーーだから、
赤side
赤『黄ちゃん!どっか行くの?』
黄『赤!桃くんとちょっと出かけてきます!』
赤『…そうなんだ、!』
赤『お見送りしてあげるよー』
黄『えへっ、やったぁ』
黄ちゃんと手を繋ぎ、
玄関まで連れていく
桃ちゃんと一緒だとしても
やっぱ、心配
大丈夫かなぁ、
桃『お、黄』
桃『準備できたか?』
黄『はいっ!』
相当楽しみなのが伝わる
目がキラキラしてるから
赤『桃ちゃん』ボソッ
桃『ん?』
赤『大丈夫なの、?』
桃『大丈夫、警備も増やされたし、俺が責任持って守る』
そりゃあ、責任取ってもらわなきゃ
困るけどッ、
でも_____
赤『でもッ….!』
紫『赤くん』
赤『紫ーくッ、』
紫『大丈夫、桃くんなら』
自信に満ち溢れたような笑顔の紫ーくん
紫『それに、黄くんも子供じゃないから!』
黄『桃くん!早く行きましょう!』
桃『よっしゃ、行くか』
黄桃『行ってきます』
そう言って出かけて行った