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こげ丸
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私の選択は正しくないのかもしれない。
それでも私はやめない。やめれない。
このやり方しか、知らないから。
「おはようございます!お母様!」
「あぁ、おはよう!ヴェロニカ」
私の名前はヴェロニカ。グランディール伯爵の元に生まれた双子の姉。
もう1人の双子は…あ!起きてきた!
「おはようございます。お母様。」
「えぇ、おはようノエル。」
弟の名前はノエル。気弱な男の子である。
「ほらノエル!猫背を治してください!舐められますわ!」
「舐められてもいいもん…」
「良くないから言ってるんです!私達は王の側近の座をここ80年近くずっと保持し続けているグランディール家ですわよ!」
「そうは言われても…」
「ほらその言葉遣い!治しなさいといつも言っているでしょう!?」
「そうは言ってもグランディール家の立場が僕の行動で全て決まるわけじゃ…」
「次期伯爵はあなたなのですよ!?今のうちに舐められてしまってはあなたが伯爵になった際付け入られますわよ!?」
見ての通りノエルは消極的で気弱な男の子。ノエルが次期伯爵となることは不安しかない。
「まぁまぁ、朝ごはんを食べましょう?」
母親が困ったような笑顔でそう言った。
「まぁまぁって…」
そう呟きながら私はテーブルへ向かった。
「行ってきますわ」
「行ってらっしゃい」
「ほら、ノエル!行くわよ!」
「ヴェロニカ姉様に言われなくても行きますよ…」
私たちが向かう先はルミナリア学園。貴族達が集まる学園だ。
そこでは貴族に必要な基本のことをたくさん教えてくれる。
周辺地域の地学や他の国の言語、基本の作法など様々だ。
一見優雅で荘厳な輝いている学園。
だけど中身はドロドロだ。
グランディール家が80年保持する王の側近の座。
それを揺るがすのはグランディール家の子供たちの学園内での過ごし方だ。
「おはようございます。」
「ごきげんよう、ハルネ様」
「あら!ごきげんよう!ノエル様!」
ハルネ、ノエルに近づく女性。
私と同じく上級貴族の家に生まれた子。
フェシュピタル家。グランディール家と常に王の側近の座を争う相手。
だからノエルに近づくのも策略であろう。
最も警戒すべき相手だ。
「ノエル様!お茶会の件、考えてくれましたか?」
「あ、うん!」
「ノエル、うんではなくはいですわ」
「あ、はい。」
「楽しみですわ!ノエル様とのお茶会だなんて!」
「あぁ!ぼ…私も楽しみだよ」
ノエルに近づく女の子は、だいたい何か策略を抱えている。
そんな女の子達にノエルが変に利用されてしまわないように守る。
それがグランディール家に生まれた私が今やるべきことなのだ。