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「君のいつものお友達は幼稚園のママ友で、やれどこどこの医者の奥さんとか、どこぞの社長の奥さんだから珍しいと思ってね」
「真希ちゃんは一緒にいてすごく楽なの、それに彼女凄く性格いいし、生まれたら幼稚園のママ友達にも合わせてあげようと思って」
「(ザマす)の魔女軍団に?」
キヒヒと康夫は笑った、最近彼は機嫌よく私をからかう、何はともあれ風邪が治って元気になってよかったし、最近の彼は私にとても優しいから嬉しかった
「その冗談面白くないって(笑)旦那さん海上自衛官で今は海の上なんだって」
「ふ~ん・・・船乗りか・・・ 」
「どうしてそんな言い方するの?」
「海上自衛官なんて女っ毛なくて飢えてるのが常識じゃん」
康夫は鼻先で笑って私のおでこにキスをした
「今夜は和樹を連れてみんなで焼肉に行こう!和樹が斗真と正美にもずいぶん合ってないから会いたいって、俺達家族の分もおごってくれるらしい」
私は微かな耳鳴りがして床が抜けたような気がした
「誰と行くって?」
自分の心臓の音に声がかき消されそうだ
「和樹だよ!アイツ最近忙しそうでね、俺の事避けてるのかなって思ってたんだけど、和樹も君に会いたいってさ、元気かって聞いてきたから、出産前にみんなで美味い物食おうってさ」
「そ・・・それじゃ・・・子供達だけ連れて行ってあげてよ、なんか今日は私ゆっくりしたいなって・・・」
「バカ言うなよ!和樹が君に美味い物食わせてやりたいって言ってるんだよ、アイツが君に会いたがってるんだよ、それと子供達にな!無理もないよ、斗真が生まれる前にはしょっちゅう来てたのに!きっと俺達家族に遠慮してるんだよ」
さらに康夫が続ける
「俺は子供が出来ても、アイツとの友情は変わらないからこれからも家族ぐるみで付き合いして行こうって言ったさ、きっと君もそう思ってるってね」
私は言葉が出なかった、そんな私をよそに康夫はもう玄関から出ていた
彼の出勤する車を手を振って見送った、ずっとパンクしたタイヤが回っているみたいに心臓がバクバクしている