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晴天

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晴天

6 - 初夏はもう暑い②

♥

28

2024年10月02日

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「ゾムさん、起きてますか?」

ゾム「おー…今何時や?」

「11時前ですね」

「了解」

起こしたのにもかかわらず、ゾムは大きなあくびをしてまた布団に潜る。

「ちょっと〜ゾムさん!」

ゾムを必死に起こそうと試みる。


ゾム「いきなりそれやめてくれ」

「……?」

起こすのは当然だろう、だってもう11時が来てしまう。もう少し寝かせても良かっただろうか…。


ゾム「寝てもええか?」

「駄目ですよ。ほら!本借りてきましたから。」


手に持っている本を堂々と掲げ、自慢気にして見せる。

本の事になるとどうしても熱くなってしまう。好きだからしょうがない。


「これ面白いんですよ〜!特に登場人物が入れ替わってゆく所が〜〜…」


かろうじて開いている目がこちらを覗く。


ゾム「内容はどんなんなん?」

「それは読んでからのお楽しみってことですよ!」

ゾム「いつか読むわ…」

「絶対読まないやつじゃないですか」


「じゃあ、読み聞かせにしましょうか?」

ゾムの目が「眠い」と訴えかけてくるので、仕方なく読み聞かせにすることにした。

ゾム「小さめの声でよろしく」


「なるべく小さめで行きますね。」

エーミール「森を抜けると、そこは湖だった。僕は吸い込まれる様に茨の道を進む。足が────」


エーミール「–は–を抱きしめ、そして笑った。なぜなら────。 」


ゾムが唸り声を上げながら目を開いた。もうお昼時だろうか。


「おはようございます、ゾムさん」

ゾム「おはよう」

ゾム「ずっと読んでたん?」

「読み返してみると中々面白くて…私の自己満で読んでました笑」

ゾム「そうか笑エーミールってほんまに…」

「エミさんでいいですよ」

ゾム「ん、じゃあ。エミさんにするわ。」



そう言うと彼は、歯を見せてニカっと笑った。




12:00

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お知らせ


これからは、小説の構成を  ◯◯side では無く2人の同時進行として書いていこうと思います。

ご了承ください。



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