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___西園寺さんこれお願いします!先方が西園寺さんがいいって言ってて…
___西園寺君、これもお願いね
___西園寺さん!このお方の対応西園寺さんお願いできますか?!
そりゃ勿論最初のころは嬉しかった
成長できるし出世できるしという利点だし、給料とかインセンティブとか考えると
ありがたいよ?それはね
でもさ、限度ってもんがあんだよね…
最近は疲れすぎてて本当にいつご飯食べた?とか
いつ趣味に時間を費やしたりしてる?みたいな感じ
あれ?私何のために働いてるんだっけ?
。
ようやく解放されたのは21時過ぎ頃
片手に鞄を持ちフラフラしながら街灯が光っている場所を歩く
正直会社でもいいけど、家に帰りたい…
ふかふかのお布団が唯一の癒しである私はもう限界を超えてた
『あ”ーーーー…
私、本当に何のために働いているんだろう…
わっかんないなーーー』
と思い、ふと前を見上げると視界に何か動く影が映った
その方向を見ると薄暗い裏路地だった
いや流石に人なんていないでしょ…どうせ酔っ払いなんだろうなー
絡まれたらなんか対処しよ
と思って進んでいると、ふと見えたのは先は人が倒れていた
かなり細身の男性であり、駆け寄ると息遣いが荒い
ふと額を触ると
『あっつ!!!
この人こんな状態でこの辺まで来たってこと?
危機感というかなんというか…ないわけ?
てか爪長、、どんだけ部屋から出てないの?』
この時間だと臨時の病院行かないとだし
今の私にはそんな体力なんてないわ
仕方ないから少しきついかもだけど
意識はないみたいだし…
おんぶでいいや
白髪の細身の男性をおんぶして
道行く人たちに不思議な目を向けられながらも
東京の街並みを走り抜けた
。
「(あったけー…んだこれ)」
『あ、IDでお願いします
袋もお願いします、後スプーンとかつけてくださいますか?
ありがとうございます
レシートはいらないです』