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髙地side

『ゆーごおはよおー!!』

「おはよ笑お前もっとおしとやかに挨拶できねーのかよ笑笑」

『私が急におはようございますとか言い出したら気持ち悪いでしょ?笑』

なんて子供みたいにはにかむこいつは○○

3年間同じクラスで1番仲のいい女友達

俺は1年の頃からずっと片思いしてる

でも告白しようなんて考えたことない、だってこいつは

『ねえ聞いて!今日松村くんと挨拶しちゃった!』

「だからテンション高いのか笑」

そう、こいつは隣のクラスの松村に片思いしてる

だから分かってるんだ、隣にいるだけの俺じゃ勝ち目がないってことも

『前髪切ったことも気づいて貰えたの!』

なんて俺の気持ちに気づかないで無邪気に笑う○○の横顔を眺める

お前のことどうしようもなく好きだし、俺の手で幸せにしてやりたいけど、俺はお前じゃなきゃダメなのと同じようにお前はあいつじゃなきゃダメなんだろうな

俺はお前の幸せしか願ってないからさ、

「……幸せにしてもらえよ」

○○は訳の分からない顔をしたが、すぐに顔を赤らめて

『まだ付き合ってもないんだよ?笑優吾気が早すぎるよ笑笑』

なんて満更でも無い顔をする

あいつとお前の話なんて1番聞きたくない話なのに、お前に会うために聞き続けるなんてさ、俺もだいぶ重症だな、笑なんて思いながら今日も話を聞く


『ねえ優吾、私さ、松村くんに告白しようって思ってるんだよね、』

ある日○○からそう告げられた

いつかそういう日が来るとは覚悟していたが、いざとなると頭が真っ白になって言葉が喉につまる

「、、、っそっか、ついにか!お前から聞く限り松村もお前のこといいように思ってるみたいだしお前なら行けるよ!」

そう何とか言葉を続ける

○○は少し恥ずかしそうに

『…ありがと、優吾が友達でよかった、笑』

なんて言う

そう、俺はお前にとって友達、だから横からそっと背中を押す

「頑張れよ、!」

とは言ったものの俺は一日ぼーっとしてしまい、失敗続きの1日だった

こんな日に限って、日直だし、相手の子は休みだし、放課後に1人日誌を書く

あいつは今頃告白してんのかな、

ガラガラ

『やっほ!ぼっち日直おつかれえー笑』

なんてニヤリと笑った○○が扉にもたれかかっている

「えっ?!お前なんでここにいんの?!」

『松村くん今日部活だったらしくてさ、待ってるんだ』

「そっか、笑」

『……ねえ、なんかあった、?』

そう○○が俺を心配そうに見つめる

「え、?なんで?」

『なんか元気ない、優吾らしくない!』

その原因が自分だなんて夢にも思わないんだろうな

「…別になんもねーよ笑、気にすんな」

『ほんと?優吾が元気ないとこっちまで元気なくなっちゃうんだからね?!』

『それに私は優吾の笑顔に助けられてるし、大好きだからさ!』

俺の方が先に好きになったのに、なんであいつじゃなきゃダメなんだろう

なんで俺はこんなに好きになる前に手を打たなかったんだろう

なんで、なんで、と責め立てる気持ちがぐるぐる頭の中を循環する

『優吾、?』

と○○は俺の顔を覗き込む

行かないで、という言葉は宙に舞って、友達らしい言葉を口にする

「しっかり気持ちぶつけてこいよ」


1人になった教室で外を眺める

隣にいるだけでいいなんて、所詮綺麗事なんだよな

「会いたいなあ、笑」


家でご飯とお風呂を済ませて部屋でダラダラしていると、○○から

[△△公園に来れる?]

と連絡が入っていた

こんな時間に会うのは初めてで、戸惑ったが待たせる訳にも行かないので急いで向かった


ベンチに座る○○を見つけて声をかける

「○○、?」

○○は目を真っ赤にさせて泣いていた

『、、、振られちゃった、笑』

『今まで沢山話しかけて貰えたし、髪とかメイクとか変えたら可愛いって言ってくれたから、もしかしたらって思ってたんだけど、、、ダメだったみたい、笑』

俺は思わず○○を抱きしめた

「…俺じゃだめ、?」

「俺さ、ずっと、ずっとずっとお前が好き」

やっと言えた、言いたかった2文字が言えた

今までの気持ちを全て込めるように、さらに腕の力を込めた

「頼むから俺のもんになってよ、」

誰かじゃなくて俺に幸せにされてよ、







backnumberさんの[幸せ]を参考にさせて頂いてます

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