それから数日後
学校ではディビジョンラップバトルに参加していたことから俺の事はみんな知っていたらしい
だが、初戦敗退したバトルだ。
クラスの一部の奴には俺の事を
「敗北者」
と呼ぶようになった
勿論、兄ちゃんに話すつもりはない
心配はかけたくないから
三郎にも
俺の事は皆に負担させたらいけない
その心が俺を許さなかった
昨日、今日と生きた日々
俺はやめてしまってもいいと思った
今、ここでこの人生を途絶えさせても後悔はしないと心で誓っていた。
一郎「二郎!」
二郎「、兄ちゃん!?」
一郎「急にすまない、俺、ちょっと依頼でナゴヤ・ディビジョンの方に行かなきゃ行けなくなった」
二郎「は、?でも三郎は?」
一郎「すまないが二郎が面倒見てくれ、」
二郎「わかったよ兄ちゃん…」
三郎「…二郎!一兄は!?」
二郎「あ?兄ちゃんなら依頼でナゴヤ・ディビジョンにいるぞ」
三郎「…っ!?やばいぞ二郎!!」
二郎「は?なんだよ」
三郎「ナゴヤ・ディビジョン内で爆破事件が起こったんだ、
それにプラス通り魔事件も起きてる!」
二郎「はぁっ!?」
三郎「今すぐ一兄に電話してみる」
三郎「出ない…」
二郎「もしかして…事件に巻き込まれたりして…」
三郎「今すぐテレビをつけろ、」
二郎「なぁ、あれ兄ちゃんじゃねぇか…?」
三郎「、ナゴヤ内の病院…ということは…」
二郎「すまねぇ、考えたくもない、」
三郎「ああ、僕もだよ…」
プルルルルル
三郎「んっ、?」
三郎「!?一兄!!!!」
ピッ
三郎「もしもし一兄?!」
一郎「、お前らは元気か?」
三郎「はい、それより一兄の方はどうなんですか?」
一郎「ああ、知ってるだろうが生憎俺は事件に巻き込まれちまった、」
一郎「ナゴヤの空却とかは遠くの場所にいたから平気だったそうだが、俺の泊まっていたビルで爆破が起きたんだ」
三郎「それで、今は?」
一郎「何とか生きてるが、これから戻れるかは分からねぇ。」
三郎「僕、一兄が居なくなったら、」
一郎「いや、なるべく戻るから、待っててくれ」
三郎「…はい、」
ピッ
二郎「…三郎、お前だけでもナゴヤに行ってこい」
三郎「は?何言ってんの?
お前は来ないのかよ」
二郎「この金やるから、行ってこい」
三郎「この大金…、」
二郎「兄ちゃんから貰った小遣いを貯めただけだよ」
三郎「分かった、行ってくる」
二郎「お前通り魔も居るって言ったよな、気をつけろよ」
三郎「そんなこと言うならお前も来たらいいのに…」
二郎「俺はいい、萬屋ヤマダも誰かいなきゃ運営できねぇから」
次回連投 2025.7月13日18時以降