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結婚式 楽しみ«٩(*´ ꒳ `*)۶»
『 美しい 』
会社へ行く前に 、 この前 百合の花を買った あの店へ 行くことにしました
すると その店の前で 、 まるで自分を 待っていたように 、 彼がたっていました
何故ここにいるかと きくと 、 「 涼太がここに来ると思ったから 」 と言ってて 、 少し可愛らしかったです
前と同じように 、 百合の花を 買っていると 、 この前の 目黒さんという 店員さんが 、 独り言のように 百合の花言葉について 語りました 。
「 百合の花言葉は純粋、無垢、威厳、自尊心、洗練された美 」
なるほど、と 納得していると 、 また 話し始めました
「 百合はよくお供えやお悔やみの際に送る花 」 「 下向きに咲く花 」 「 1本は亡くなった人に向けて 」 「 なのになぜ、このお花を恋人に贈るのか 」
さすがに ここまで言われると 、 自分も 考えなければいけませんでした 。
百合は 、 思い出のある花だから 。
花言葉なんて 、 関係ない 。
だから 、 百合の花を 選ぶ 。
気付けば俺は 、 無言で 花屋を去っていました
気分があがらないでいると 、 彼から その花俺にくれるんでしょ 、 と 話しかけてきました
頷くと 、 手を出してきて 、 ここでちょーだいと 言われました
俺はすぐ 頷いて 、 彼に 1輪の百合を 渡しました
彼は嬉しそうに 微笑み 、 百合の花を 眺めていました 。
その姿は 美しく 、 凛としていました
ふと 我に返ると 、 仕事の時間に 間に合わないと気づき 、 彼を呼び すぐに会社へ向かいました
どんどんスピードが 落ちてく自分をみて 、 やっぱ年齢と 体力は 減っていくもんだなと 改めて 思いました 、
ふと 彼をみてみると 、 余裕そうに 走っていて 日頃から 運動でもしてるのかと 思ってしまうほどでした 。
その後はいつも通り 、 仕事を真面目にこなし 、 気付いたら 夜になっていました
同僚2人はどうやら 残業らしく 、 彼と 会社を後にして 、 居酒屋にいくことにしました
「 2名 」 というと 、 店員さんは困った表情をしました 。
ですが 、 その店員さんに とある男が話しかけてきました
耳元で 囁いていたので 話し声は聞こえてきませんでしたが 、 店員さんは 納得したように頷くと 、 俺らを カウンター席へ 案内してくれました
生2杯と 注文し 、 雑談をしていると さっきの男が 横に座っていきました
彼はまるで ナンパのように グイグイと 話しかけてきました
すると 、 彼は 不思議そうに 翔太の顔をみつめてきました 。
そして彼は目を見開いて 、 言いました
「 なべ…久しぶり! 」
彼は 深澤と名乗り 、 翔太の高校生以来の 同級生だと 語りました
彼は 楽しそうに 翔太との 高校生時代を話していたので 、 少し嫉妬して 、 ついには
「 こいつ、俺の彼氏なんで 」
そう 、 言ってしまいました
まあ 隠すつもりとか なかったけど 、
まさか ここでこんなセリフ言う日が来るとは 思ってもいませんでした
でも 、 深澤さんは 嫌な顔ひとつせず 、 笑顔なままで とある勧誘をしてきました
「 もし結婚願望あるなら、うちの会場で仮結婚式開かね? 」
仮結婚式 、 という言葉に 、 少し考えました
結婚願望はある 、 でも お金はない 、 でも … 仮ならば …
少し困っていると 、 深澤さんが 内容を話してくれました 。
お金は特にいらない 、 1時間規模の 結婚できないカップルのための 結婚式だから
会場は 普通のと同じ 、 コストを考えての 満足できる 結婚式が できる
そう言われると 少し好奇心も でてきました
彼に どうする? と 尋ねれば 、 ひとつ頷き やりたい 、 と 言ってくれました
そして 彼と 話を進めることになりました