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昔々…昔といっても最近のこと
ある家庭に、女の子が生まれました
その女の子は
「共」
と名付けられました
共は、生まれつき母としか話す機会がありませんでした
父とは目線が合う程度
そんな共は、父が苦手でした
理由は「怒られるのが怖いから」…ただそれだけ
そんな少し特殊な共でしたが…大体は普通の女の子だと思っていきてきました
幼稚園児の頃…共は心優しい子供に成長していました
元気で、皆からは慕われていました
そんな共は…幼稚園児の中でもそろそろ小学生になる頃、初恋を経験しました
共はそのままその男の子に言って…両想いだと思われました
小学生にあがっても、4年生までは幸せでした
しかし…ある時、終わりは突然来たのです
その男の子は…他の女の子を好きになってしまいました
後に誤解だと分かっても…共とその男の子との関係の溝は、埋まることはありませんでした
共はせめて友達に戻ろうと…いつも通り優しく接し、まるで何もなかったかのようにしました
関係は友達に戻りましたが…共にとっては気休め、なんなら悪化という結果でもありました
共は無理矢理気にせず…5年生まで過ごしました
ただ、これだけでは終わらなかったのです
6年の頃…バカの一つ覚えのように、共は2回目の恋をしてしまいました
でも、これも失恋で終わります
なぜなら…
その好きになった人は、既に好きな人がいたからです
共は傷が深まった気がしましたが…気にしないようにし、地獄のように思えた小学生生活を終えました
しかし、共の通っていた学校は義務教育学校…つまり
中学でもその人たちと会ってしまうのです
中学になっても共のストレスは溜まり続け…
愛が歪み始めました
皆にできていた自身のイメージを壊しました
ありのままを見せて…それで、好きになってくれる人を探しました
すると、それは…親友の女の子でした
共は…絶望しました
その女の子にも…好きな人がいたのですから
だから、共は…遠回しに、告白のようなものをしてみました
すると…返事はこれでした
「私は何も思っていないから」
…共は、その時は平常心を保ちましたが…家に帰り、泣きました
三回…ずっと叶わなかった恋
奪われ、失恋を選び…何も思っていないと言われた
共は、この出来事を元に…元々歪んでいた愛が、目立ち始めてしまいました
精神が不安定になり
授業中には何もなかったのに泣き出したり
休憩中には好きな人に…かなわないと分かっていても、愛を伝えました
家では怒られないようにいい子を演じました
共は耐えられず…あるアプリに逃げました
そのアプリでは…ほんの少しありのままの自分の居場所ができたように思いました
でも…それは勘違いでした
周りには自分より何倍も重い過去を持った人がいました
共は…その人達に寄り添うことができませんでした
遠くで…見ておくことしかできませんでした
そんな自分に嫌気が差しながらも…その人たちには自分なりに接しました
知ってることを…隠して
バレたらどうなるか…そんなものはとっくに知っていました
知っているのに…寄り添えない
一方的に調べて…知って…
「自分って、変だと言われるんです」
「愛が重いって周りに言われて…」
「ちゃんと調べてみても…いわゆる、ストーカー予備軍みたいな感じでした」
「でも、私は…普通に愛したかっただけなんですけど…ね」
「ついでに色々精神について調べたんです」
「そうしたら、つい最近気づいたんですけど…」
「私は…怒られることがトラウマなようです」
「そして、鬱病のなりかけだったと」
「今は自力で治ってきています」
「優等生として、クラスでは認知されていますから」
「無理?…そうですね、結構頑張っているとは思います」
「無理はしていませんよ、自分ではですけど」
「周りはもっと凄くて、努力している人がいるんです」
「…親に失望されないようにも」
「私は優等生として生きなければならないんです」
「周りの人と比べるのも…良くないとは思っています」
「でも、比べないと…私は何もできない」
「…貴方ならわかるでしょう?」
「私が作った…私の心の支え」
「殆どが私の一部であり、愛してくれる」
「私の人形」
「…やっぱ変だよね」
「でもいいんだ」
「自分は恵まれているから」
「こんな感情…隠せるから」
「嘘だって?…嘘と真もどうせ一緒だよ」
「自分が見本だと思わない?」
「本心で言ってるはずなのに、心は空っぽ」
「君たちで埋めるんだ…埋めたらいつもの自分になれる」
「叱られない、怒られない」
「優等生で、性格がいい」
「あの私に」
[我らが主の愚痴り過去]
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