「喉乾いたなぁ…」
下校中、喉が乾いて自動販売機を探していた。
「水筒……うわ、空っぽじゃん……」
そんな時、公園に自動販売機があるのを見つけた。
「寄り道になっちゃうけど……いいよね…」
そうして私は公園の敷地内に足を踏み入れた。
周りに人は見当たらなかった。
でも、私はそんなことを考えている余裕なんてなかった。
「はあ、やっと着いた。」
ランドセルから、隠していた財布を取り出す。
「……あれ?」
……
「この自販機、止まってる……?」
そう、この自動販売機には、何も入っていなかった。
でも、ただ┈┈……
「どうしたんだい?お嬢ちゃん。」
「っ!?」
「おっと、びっくりさせて申し訳ない。」
そこに立っていたのは、30代くらいの男だった。
「君も、飲み物を買いに来たのかい?」
「あ、は、はい。喉が……乾いて……でも、この自販機、動いて無くて……」
何故か、急に寒気がした。
「え?動いているよ?」
男はポケットから鍵を取り出し、自動販売機の中を見せた。
「……え?」
中には、変わり果てた小学生の死体があった。
「ほら、ちゃんと動いているだろ?」
「あ、あ……」
私は膝崩れ落ちた。
「……君は、とても売れそうな身体をしているね。」
「あ……嫌…だ……」
ザクッ……グッ……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ねぇ、ねぇ……!○○ちゃんが……昨日から行方不明なんだって……」
「やっぱり……あの都市伝説はホントなんだよッ……!」
その都市伝説は……
児童販売機。
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