俺は、意気地無しだ。
いつも、いつも肝心なところで逃げちまう。
そのせいで、
沙耶を、悲しませてる。
あの時も、そうだった。
小学校高学年の頃、一緒に居るのが当たり前だった俺達はよく周りから冷やかされていた。
あの頃はそれが何だか凄く恥ずかしくて、恥ずかしさから逃れる為、俺は沙耶を傷付けてた事に気付かず酷いことばかり言っていた。
「俺らもう子供じゃないんだし、一緒に居るのやめようぜ。それと、名前で呼ぶのもやめよう」
「どうして?」
「周りの奴らがうるせーから」
「そんなの、気にしなければいいじゃん…」
「面倒なのは嫌いなんだよ。頼むぜ?」
「…分かったよ…」
それから暫く、別々に過ごした。
家が隣同士なのに、必要最低限しか会話もしなかった。
けど、ある日、
「もう嫌だ!こんなの、嫌だよ……淋しいよ……っ」
俺が『三神さん』って呼んだら、沙耶は泣き****************
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