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「……もう普通にして」
って言ったそばから。
すっと、元貴の手が伸びる。
「はい、没収〜」
「あっ!?」
涼ちゃんの手から、たまごっちがひょいっと奪われる。
「ちょっと!!」
立ち上がって手を伸ばす。
「返して!」
「やだ」
さらっと即答。
「え、なんで!?」
元貴は椅子に立って高い位置に持ち上げて、ひらひらさせる。
「今ちょうどいいとこなんだけど」
「知らない」
「ひど!!」
ぴょんぴょん跳ねながら取ろうとするけど、届かない。
「あー泣」
思わず声が漏れる。
「返してってば……!」
「取れるならどうぞ?」
完全に意地悪モード。
「……っ」
一瞬むっとして、
「意地悪元貴っ!」
って言いながら、さらに手を伸ばす。
若井は横で笑い崩れてる。
「小学生みたいな喧嘩してんじゃん笑」
「うるさい!」
「ほらほら〜」
元貴が少しだけ下げた瞬間を狙って、
「っ!」
ぐっと踏み込む。
ばしっ
「あっ」
たまごっち、キャッチ。
「やった!」
すぐに胸元に引き寄せて守る。
「……ナイス」
若井が拍手する。
元貴はちょっと悔しそうに笑って、
「今のはうまかったな」
ふんっとしながら座り直す涼ちゃん。
「もう取らないで」
「はいはい」
「ほんとに」
「ほんとに」
まだちょっと疑ってる顔。
でもたまごっちをぎゅっと持ってるその様子に、
2人はまた笑ってしまう。
「大事にしすぎだろ笑」
「……いいじゃん」
少しだけ拗ねた声。
けど今度はちゃんと、取られないようにしっかり守っていた。
可愛い可愛い涼ちゃんでした
コメント
3件
エピの書き方うますぎっすよ 、てぇてぇにも程があり過ぎますって 、! ! ! 口角というものはもう消え去りました 。無事に 。
こんな涼ちゃんいたら口角ぶっとびますねw