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「ここどこ…?」
目を覚ましたのは滅多にきたことがなかった保健室だった。
どうやら先生たちが慌ただしく何かをしている。
「もうすぐ到着するみたいだから急いで!」
ん、、と、、
この慌ただしさは救急車を呼んだことによるもの、?ということは…
私は救急車で運ばれるんだな…
「ちょっ私元気で…」
起きあがろうとした瞬間、激痛でまた気を失ってしまった。
「聞こえる?名前言える?」
気づいた時にはもう救急隊の人たちが私を呼んでいた。
「意識あるけど出血多量だから先こっち!」
どうやら隣にも救急車に乗り込む人がいるみたい。
あ、あの時ぶつかった…誰だろうか。
そんなことを考えているうちに、また目を閉じた。
状況が落ち着き、その時の記憶を聞かれていた。
「本当に覚えてないの?」
出会い頭で転んだのは覚えている、そして頭打った。
ただ、それがどこで誰と何でぶつかったのかは覚えていない。
でも、走っててぶつかって転んだ先が柱の角だったのは覚えていた。
「何であんな狭い廊下を走っていたのよ!」
意識を取り戻したばかりで怒られるのってこんなにも辛いんだな…
私はすすり泣いてしまった。
ごめんなさい。
それが私に言える精一杯の言葉だった。