第7話:揺れる気持ち
視点:中島 湊斗(なかじま みなと)
ノートのページをめくると、そこには莉亜の秘密が詰まっていた。
正直、驚いた。でもそれ以上に、なんだか嬉しくて仕方なかった。
「莉亜、これ…すごいな。」
「そ、そう?」
彼女の顔が少し赤くなったのを見逃さなかった。
俺は思った。莉亜はクラスの中心で明るくて、みんなから慕われてる。
でも、こんな一面もあるんだなって。
「俺、莉亜のこと、今までただの友達だと思ってたけど…」
心の奥がざわつく。
「好きかもしれない。」
でも、これが恋だって言葉にするのは怖かった。
新も斗亜も尚永も、みんな俺のこと好きだって聞いている。
どうすればいいんだろう。
「……ちゃんと言えるかな。」
俺は自分に問いかける。
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