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ほんとに、1話目から最高だし好きすぎる…!!まじで日向と摩浪の会話から分かる平和空間…!尊すぎる!! 次回も楽しみに待ってますね!!!!!!無理のないように頑張って下さいね‼️
春の高校バレー全国大会 1回戦
摩浪side
春高1日目。俺は侑さんと烏野vs椿原の試合を見に来ていた。結果は勿論
摩浪『決まりましたね。明日の相手』
侑「せやな」
烏野の勝利。
侑「いやー飛雄くんのトス凄いなぁ。それと、あのチビくん何者なんやろ?」
摩浪『いずれ分かります。宿に戻ってミーティングしましょ』
侑「おん」
俺と侑さんは東京体育館をあとにした。
侑「烏野んことは知らんから対策が大変やな」
摩浪『ですね。でも今からでも遅くないです』
侑「頼もしい後輩で助かるわ」
頭をポンポンされて、ちょっと照れた。
歩いて帰り十数分後には宿に到着。
治「おかえり。どやった?」
摩浪『明日の相手は烏野です』
監督「ミーティングするから全員集合や」
俺たちは宿の一室、大部屋を借りて明日に向けてのミーティングを開始。
監督「摩浪達から聞いたと思うが、明日の相手は宮城県代表の烏野高校や」
コーチ「紙配るで。今から録画観て貰うから、その紙と照らし合わせながら読むんやで」
監督「摩浪、こっからはお前に任せてええか?」
摩浪『はい』
監督に促されるまま、俺はテレビの横に座り説明を始める。
摩浪『今から見て貰う録画は、決勝を含めた2試合分です。途中で止めながら説明します』
俺はリモコンを操作し録画を流す。最初の試合は白鳥沢戦。
全員「?!」
全員が動揺している。理由は単純、翔陽と飛雄の変人速攻。
侑「ひぇー、やっぱ速いし高いな」
銀島「この10番、164でMBなんか?!」
摩浪『1年10番日向翔陽。身長は俺と変わりませんが、瞬発力と機動力を持ち合わせたMBです』
角名「翔陽…摩浪の幼馴染?」
摩浪『はい』
北「ここの主将、レシーブが安定しとるな」
摩浪『3年1番澤村さん。WS。彼は烏野の中でも守備力が高いですからね。粘り強いので注意です』
角名「うわっ11番のやつ、何回もウシワカのスパイクにワンチしてる」
大耳「1回止めとるしな」
摩浪『1年月島蛍。烏野唯一の190cmMBですね』
角名「天童の1人時間差も止めてるし」
反応は様々だが、やっぱり翔陽のスパイクには驚いいている。
監督「やっぱリードか?」
摩浪『ですね。例えブロック突破されたとしてもレシーバーが取れば、あとは……』
とにかく観察と考察。試合をみていくと、シンクロ攻撃やらリベロのトスやらで情報が多い。
赤木「初めて見る相手やけど情報量が多すぎる」
銀島「どないすれば」
摩浪『恐らくですが、スターティングメンバーは白鳥沢と同様で翔陽、飛雄、蛍、田中さん、澤村さん、東峰さん。そしてリベロに西谷さん』
『ピンサに忠と木下さんですかね』
コーチ「そう思う理由は?」
摩浪『スタメンの7人はやはり主力となるメンツだからです。』
北「ピンサの2人は」
摩浪『2年の木下さんは今日の試合に出ていたので恐らく烏養コーチは明日の試合でも出場させるかと』
『もう1人、1年の山口忠は実力あるリリーフサーバーなんです。この動画観てください』
俺は青城戦の録画の1部を流す。
侑「ジャンフロの使い手かー」
治「結構決めとるな」
摩浪「理由はこの決定率。危険な矛ですね」
北「この感じやと、かなり練習積んだんやろうな」
摩浪『そう思います』
選手1人1人を見ていき、そのうえで烏野の攻略法を考えていく。
摩浪『明日にならないと分かりませんね』
監督「せやな。よし、ミーティングはここまでや」
コーチ「明日は早めに移動するから、今日は早く寝るように」
全員「あざしたっ!」
ミーティングが終了し解散。
摩浪『翔陽から電話入ってる』
俺はバルコニーへ出て電話をかけ直す。数秒もしないうちに翔陽の声が聞こえた。
【日向「もしもーし!摩浪!」】
摩浪『聞こえてるから大声出さない(笑』
【日向「ごめん!摩浪!」】
摩浪『いいえ、そんで?電話してきた理由は明日のことかな?』
【日向「正解!やっとだな!めっちゃ楽しみ!」】
摩浪『うん。俺もだよ』
【日向「おれ達が絶対勝つから!」】
摩浪『いーや、勝つのは俺達だよ』
翔陽との電話はやっぱ楽しい。こんなに心を許せる相手は翔陽だけかも。
摩浪『俺も翔陽も強くなったし、強い仲間もいる。どっちが勝ってもおかしくない』
【日向「おう!」】
【日向ー、風呂行くよ】
摩浪『あらら?忠が呼んでるぞ』
【日向「あーホントだ、じゃあな摩浪!また明日おやすみ!大好きだぞ!」】
摩浪『おやすみ。俺も大好き』
お互いに大好きと言い合って電話をきる。
摩浪『よし、部屋戻らないと』
赤木「仲良しさんでなにより」
摩浪『赤木さん』
赤木「侑達から聞いたけどほんまに大好き言うとるんやな。羨ましいわ」
赤木さんが後ろから話しかけてきた。
摩浪『あら聞かれちゃいましたか。お恥ずかしい』
赤木「可愛ええな(笑」
摩浪『(/// ^///)』
赤木「でもやっぱ羨ましい」
摩浪『え?』
赤木「何でもない」
摩浪『嘘だ!顔が赤いですもん』
赤木「なっとらんよ」
摩浪『目を見て話してください』
赤木「すまん。そーやな」
摩浪『?』
赤木さんは俺の頭をわしゃわしゃした後、俺と目線を合わせるために屈んだ。
赤木「春高優勝したら教えたる」
摩浪『本当ですか?』
赤木「男に二言はないで!」
摩浪『約束っすよ』
赤木さんの目の前に小指を出す。
赤木「おん。約束や」
摩浪『ありがとうございます』
赤木「風呂行って寝よ」
摩浪『はい』
赤木さんと約束をし2人で部屋に歩き出す。