episode 2 出会い
(…今日も学校、行かないと)
朝食を食べながら考える。
「…行きたくない、な」
本音を呟く。
(口にしたところで、結果は変わらないのに)
「ーーーーーー」
「ー?ーーー!」
「ーーーーーーーーー、ーーー?」
教室のドア越しに聞こえる声。
ドアを開け、教室に入るとクラスメイトは静かになり。
「ーーーー!」
…また、賑やかになる。
「席に着け」
担任が教室に入り、そう言った。
クラスメイトは少しづつ自分の席に戻っていく。
「今日は転校生を紹介するぞ」
「黒瀬紫苑だ。」
「ほら、挨拶しろ」
『黒瀬紫苑、よろしく』
黒髪ウルフカットで、紫色の目をした男の子。
目つきが悪くて無愛想っぽい。
水晶玉のような透き通った瞳をしている。
「黒瀬は…」
「彩映の隣で頼む」
そう言い、担任は私の事を指差した。
休み時間、クラスメイトが一斉に紫苑の元へ足を運ぶ。
「どこから来たの?」
「好きな教科とかは〜?」
「彼女いるの〜ッ?」
そんな声が、隣からは聞こえてくる。
(…うるさ)
そう思っていたら1人がこんな事を言う。
「黒瀬くんってさ〜」
「“彩使い”なの?」
コメント
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くそほど遅れた 紫あん(?)ちゃんのびじゅこのみぐへへ((変態 また好き最高(語彙力皆無でごめん)