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とある穏やかな日のこと
リーロン「シモン〜、ちょっとこっち来てくれない?」
シモン「どうしたの?」
リ「この緑の布の前に立ってくれないかしら」
シ「う、うん。こんな感じ?」
リ「そうそう、それじゃポーズして」
シ「ぽ、ぽ、ポーズ!?ってなんの?」
リ「あなたが一番輝いて見えるポーズよ☆」
シ「そんなこと急に言われてもわかんないよ〜(こんな感じかな〜)」
ガチガチの表情で起立するシモン
リ「硬過ぎるわよ〜、もっとリラックス!
そんなんじゃかわいい顔が台無しよ」
シ「そんなこといわれたってさ〜」
現場に入ってくるカミナとヨーコ
カ「お、アイツらなにやってんだ?」
ヨ「よくわかんないけど、シモンが遊ばれてることは確かね」
カ「おい、なにしてんだ?」
リ「撮影よ、アタシ達グレン団の魅力を世の中に広めるタメのね」
カ「撮影ってのはよくわかんねぇけど、なんだか面白そうじゃねぇか。俺にもいっちょやらせてくれよ!」
リ「あなたはダメよ、今回はシモンとニアって決まってるの」
カ「なんだよ今回はって、てかなんで決まってんだよ」
リ「色々あるのよ、大人の事情ってやつね」
カ「あ〜?まぁいい、シモン!がんばれよ!」
シ「あっ、うんっ!でもアニキ、ポーズをきめろって言われたんだけどどうすればいいのかな?」
カ「んなもんおめぇ、普段通り堂々としてりゃいいってなもんだろ。漢ってのはな、変に着飾ったりしねーのよ」
シ「そ、そうかもしれないけどわかんないよ〜」
現場入りするニア
ニ「あっ、皆さんもいらしたんですね!ごきげんよう〜」
ヨ「あんたもリーロンに呼ばれたの?」
ニ「はい、世の人々に勇気を与える役目を務められるとお聞きしそれならぜひと思いまして」
ヨ「ふーん」
ニ「みなさんもご参加されるんですか?」
ヨ「私たちはただの野次馬よ、シモンはその撮影ってのやってるみたい」
ニ「さ、つ、えい?なんだか楽しそうな響きです!」
2時間後
カ「おいシモン!そんなんじゃ何も伝わってこねーぞ!もっとアツく、もっと燃えたぎる魂を見せてみろ!!」
ヨ(もうどんだけ撮ってるのよ)
ニ(大変なお仕事なのですね)
シ「こ、こう……?」
カ「ちがぁぁああう!!!気合いだよ、もっと胸を張れ、凛々しく、たくましく!!戦ってるときのお前はそんなんじゃないはずだぜ?」
シ「でもキメポーズなんてどうしたらいいの、、?」
カ「それは、お前がキメるんだよ!!!!」
シ「はぁ、はぁ、、、。わかったよアニキ、次こそ本気をぶつけてみるよ!」
〜♪(確定演出BGM)
バンダナ、ギュッ!
ゴーグル、バチッ!
マント、バシッ!
表情、キリッ!
ザザッ、‼︎(仁王立ち)
ビュン!(どこからともなく現れたマントに風を送るサーキュレータ)
ドンっ!!!
「オレは、穴掘りシモンだ!!」
カシャカシャ、パシャパシャ
カ「いい面構えだぜ」
カシャカシャ、パシャパシャ
ヨ「なかなかいいじゃない」
カシャカシャ、パシャパシャ
ニ「シモン!カッコいい!」
カシャカシャ、パシャパシャ
リ「やればできるじゃないの、漢前よ、シモン☆」
シ「はぁ、、はぁ、、やっと終わった、、」
ニ「わたくしもシモンに負けないくらい頑張らないとですね!!」
10分後
リ「はい、おっけいよ〜。とても自然な表情で素敵ね、モデルさんみたい」
ニ「もう終わりですか?もっとたくさん撮って欲しかったです〜」
リ「あの子が撮りすぎなのよ」
ヨ「私だってこんなの一発でいけるんだから!(ふんっ)」
カ「そうだな、とりあえず水着に着替えてうつ伏せにカメラ目線で寝転がってもらおうか」
シ(ごくり、、、)
ヨ「こんんんのスケベやろううう!!!」
ゲンコツ、ゴチーーン‼︎
頭から煙ふしゅ〜〜〜
シ「なんでオレまで……」
ニ「みなさん、とっても楽しそうです!」
ヨ「楽しくなんかなーーーーーい!!」
リ「さ、みんなできたわよ」
ぞろぞろ
ポスターザザッ
一同「おおっ、、!!」
カ「やるじゃねぇかシモン!最高に輝いてるぜ!!!」
シ「す、すごい!」
ヨ「結構いい出来栄えね!」
ニ「シモンとわたくしがいます!すごい!」
リ「上出来ね」
ニ「リーロンさん、わたくしにも一枚記念に下さいませんか?」
艦内の連中「「「オレらにもくれぇぇえ!!!」」」
リ「はいはい(身内の分だけでなくなっちゃうわよ〜)」
夜、ポスターで盛り上がる皆の衆を背に
2人甲板の上で星空を眺め
カ「なぁ、シモン。この前まで暗い穴ぐらで生活してた俺らが今はこうしてたくさんの仲間と目標に向かって突き進んでる。それもお前がいてくれたからだ。俺たちは止まらねぇ、これからもよろしくな、相棒」
シ「アニキ、、、。う、うん!!」
カ「さぁ、メシだメシぃ!!!体力つけねぇとなんもはじまらねぇぞシモン!!!」
シ「あっ、待ってよアニキ〜〜〜!!」
完