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古井戸の前に立ったとき、et (私)は胸の奥がざわつくのを感じていた。
冷たい霧が足元を這い、まるで「来るな」と言っているようだった。
「ここが……記録にあった場所か」 mf君が井戸の縁に手を置く。
「なんか、空気が変だな」
jpが眉をひそめる。
「霧が……重い」 etが呟いた。
「etさん、無理はしないでください」 noさんがそっと声をかけてくれる。
「ありがとう、noさん。でも……ここに来なきゃいけない気がするの」
「etちゃん…… 気をつけてね」
rnが心配そうに手を握る。
「大丈夫。rnがいてくれるから、怖くないよ」
「etさん、俺も一緒に行く」
ya君が静かに言った。
「お前ひとりじゃ、危なすぎる」
「俺も行くぞ。なんか、気になるしな」
jpが井戸の中を覗き込む。
「僕も同行する。記録と照らし合わせたい」
mf君が頷いた。
「じゃあ、俺たちは上で見張ってる」 ttnが井戸の周囲を見回す。
「何かあったら、すぐ知らせてください」 naさんが落ち着いた声で言った。
「etさんの気配、ちゃんと見てますから」 svさんも頷く。
井戸の中は、思ったよりも広く、うた。
石壁には苔が生え、ところどころに古い文字が刻まれている。
「……これ、封印術式か?」 mf君が指でなぞる。
「霧を閉じ込めるためのもんかもな」 ya君が警戒を強める
「……あれ、見て」
etが指差した先に、白く光る何かがあった。
それは、古びた木箱だった。
蓋には、見覚えのない紋章が刻まれている。
「開けてみるか」
jpが手を伸ばす。
「待って」
etが制した
「……これ、私が触れなきゃいけない気がする」
etはそっと手を伸ばし、箱に触れた。
その瞬間――
霧が、爆ぜた。
視界が白に染まり、音が消える。
そして、声が響いた。
『___et。
もう、忘れなくていいんだよ』
「……え……?」
etの瞳が揺れる。
霧の中に、白い影が立っていた。
その姿は、どこか懐かしくて、温かくて
「あなたは……だれ……?」
白い影は、ただ静かに微笑んだ。
『また、会えたね』
etの胸が、強く締めつけられた。 涙が、知らずに頬を伝っていた。
「…… どうして……私、あなたの名前が……思い出せないの……?」
影は何も言わず、霧の中に溶けていった。
井戸の上では、noさんが霧の流れを見つめていた。
「……今、etさんの霧が…… 少し、変わりました」
「変わった?」
hr君が眉をひそめる。
「ええ。まるで……“鍵が外れた”ような、そんな感覚です」
「じゃあ、etさんの記憶が……」 svさんが呟いた。
「……あの子、何を見たんだろうな」 ttnが空を仰ぐ。
霧は、まだ深く、静かに揺れていた。