一話:不治のウイルス
🎀「ゲホッゲホッゲホゲホゲホ。。ゔッ」
😈「おい、ラサジー!?大丈夫か!?」
ラサジーと本を読んでいる時だった。さっきから咳き込んではいるとは思ったが、まさかここまで咳き込むとは思わず、俺は焦りながらもラサジーの背中をさする。その時だった。。
🎀「ゲホッゲホゴホゴホ。。ポタポタ。。。!?」
😈「なっ。。血!?」
ラサジーの口から血が次から次へと流れ出でくる。拭いてもキリがない。。母さんも親父も今は留守だし、俺はラサジーを抱えて病院へと急いだ。
すぐ病院へ駆けつけたため、ラサジーはなんとか助かった。今は病室で安静にしている。 俺は医者に呼び出された。ラサジーの現状を話すためだ。
🩺「妹さんの今の現状ですが。。。」
😈「ラサジーは。。大丈夫なんですか。。?」
俺はそう問う。
🩺「落ち着いてください。。」
医者は焦りながらも俺を落ち着かせようとする。早くラサジーの現状を知りたいため、俺は黙った。
🩺「妹さんは、不老不死の間で流行しているウイルスに感染してしまいました。。」
医者は、深刻な顔でそう言い、また言葉を発する。
🩺「そのウイルスは不治のウイルスでありまして、不老不死関係なく感染者を死に陥れる最悪なウイルスです。。」
😈「は。。。?」
医者の言葉に俺は声が漏れた。死に陥れる。。?ラサジーが死ぬのかと焦りが出て、医者にまた問う。
😈「ラ、ラサジーはもう少ししか。。生きれないんですか。。?」
🩺「後は少ししかないでしょう。。そこのところはまた検査したら分かるはずです。。。」
👩⚕️「〇〇さん、ラサジーさんの現状がまた新たにわかりました!」
医者が話した後に、看護師が駆けつける。小声で、俺が聞こえない程度な声で看護師が医者に何かを話す。さっき言っていた新たな現状のことだろうか。。。? 途中、医者の顔が一変した。何か悪いことがあったのだろうか。。?話を終えると医者は言う。
🩺「妹さんの残りの余命が分かりました。。。」
😈「よ、余命は後どのくらいなんですか!?」
俺は焦って医者に問う。
🩺「これは、聞いたら後悔するかもしれない。。本当に聞くかい。。?」
医者の言葉に息を呑む。かなり深刻な顔をしていたからだ。俺は少々迷ったが、聞いていた方が良いと思い、首を縦に振る。
🩺「分かったよ。。妹さんの残りの余命は。。一年だ。。。」
😈「。。。!?」
俺の顔が一変する。一年。。一年!?後、ラサジーは一年しか生きられないのか。。? 冷や汗が出る。心臓がバクバクとなる。。俺は下を見た。目から涙が出て来るのがわかる。。。。
ラサジーは。。後。。。。。
一年しか生きれないのか。。。。。?
医者と話し、余命のことだけははラサジーには伝えないことにした。 ラサジーの病室にそっと入る。ラサジーは起きていたようで、
🎀「お兄ちゃん。。遅かったね。そんなに話長かった?」
と優しい笑顔で言う。 流石にラサジーの前では泣けないため、俺もニコッと笑い、「馬鹿長かった!」とわざと明るく言う。次にラサジーはこう言った。
🎀「お兄ちゃん、私。。大丈夫なの?」
次は不安そうな顔だった。まぁそうだろうな。。急に訳もわからず口がら大量に血が出た訳だし。。。俺は笑顔を絶やさずこう言った。
😈「大丈夫、不老不死の間で流行っていたウイルスがたまたまラサジーに感染しただけだから。。」
俺も不安なため、ちゃんと笑顔で話せているかが心配になった。だが、大丈夫だったようで、ラサジーはまた優しい笑顔で言う。
🎀「大丈夫なら。。よかった!」
大丈夫では無い。。その思いが俺にずしんとのしかかる。俺は少々冷や汗をかきながらも、
😈「そういや、ラサジーは暇じゃないか?本でも持ってきてやるよ」
と、話を変えた。 ラサジーは言った通り、暇だったらしいので、俺は本を取りに帰った。
家の玄関前。俺は本を手に抱えながらもうずくまる。 これからどうしたらいいか?の心配や、ラサジーが死ぬ?の恐怖に押しつぶされそうになる。また、目からは涙が出てくる。本が濡れてはダメになってしまうので、本は横に置く。俺はうずくまりながらも「怖い」が重なって今にも吐きそうになる。ずっと出てくる涙。「俺はどうしたらいい?」と自分に問う。よくわからない。。。。俺は、ラサジーの最後にもついて行ってあげれないのか。。?
俺は思いつく。 ラサジーの死が回避できないのなら。。最後の一年くらいは楽しませてやろうじゃないか。。。。と。正直、馬鹿な考えだとは全然思う。けど、今、この一年で、ラサジーの最後に俺ができることは。。。
これ以外に思いつかなかった。
俺は目をゴシゴシと拭き、ラサジーの病室へ向かう。。
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