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思ったより長くなっちゃって私も驚愕
久しぶりの更新ですね。最近は勉学にいそしんでおりまして。
フランスサイド作るかあ、、、、
いやどうしようかな、、、悩ましい
EN「体調は大丈夫か、イギリス」
紅い目をしたお父様が、優しい声でそう声をかけてくる。
お父様にニューヨークで看病された後、羽田空港行きの飛行機に乗るために空港にやってきたのだ。
大きな窓の外には飛行機の離陸、着陸が見える。
どうでもいいことを考えられるくらい、彼への恐怖心は不思議となかった。
紅い目は、恐怖の紅ではなく深い愛の紅へと変わっていた。
GB「はい。大丈夫ですよ」
GB「お気遣い感謝いたします」
そういうと、お父様は少しだけ怪訝そうな顔をする。
笑顔で、でもまだ抜けきらぬ緊張した面持ちで答えたはずだ。
だが彼が求めているのは、どうやら”それ”じゃないらしい。
お父様は此方を一瞥し、小さな声を出す。
EN「…その」
EN「……そんなに緊張しなくてもいい」
EN「私が昔犯した罪のせいだとは知っているが……我儘ですまないな」
EN「少しだけ…君が弱って消えてしまいそうに思えたから…。どうか私の前では気を遣わないで欲しいんだ」
そういう声は、立派な父親な声。
温かくて、つい微笑んでしまいそう。なのに、今は視界が滲むだけだった。
ふと、彼の薬指の指輪を見た。
昔から変わらぬ細い指に巻きつく銀。
青い私の瞳が反射していた。
GB「お父様、昔からいつも」
GB「私が辛い時はよく気づきますね笑」
顔が直視できない。直視したら、何かが崩れてしまう気がする。
EN「イギリス、君がどんな選択をしても私は否定しない」
EN「…話してくれないか」
優しいその声に、いつしか肩が震えていた。
声を、言葉を、感情を吐き出す。
この旅を続けて思ったこと、続けてもやっぱり逃げたくなってしまうこと。
罪悪感、焦燥感、喪失感、絶望感、虚無感、孤立感。
かつて感じていた全てを、感じている全てを吐き出全て
フランスに、アメリカに迷惑をかけてしまったこと。
色んな人に救われるたびに、罪を償うべきという私の理想が剥がれ落ちていくこと。
慙愧に耐えない私の人生は、もう終わらせるべきなのだと。
EN「……、終末旅行というわけか」
GB「えぇ…そんなところです」
お父様の表情は意外にも落ち着いていた。
そこにあるのは諦観か、困惑なのか。
…はたまた同情か。
EN「…イギリスがそうしたいなら否定する権利はないな」
EN「かつて私も同じことをしようとしたんだ」
EN「……着いていくよ。」
GB「……え?」
『If you are boarding flight 707, please proceed to Gate 5.』
EN「飛行機はもう到着するそうだ。行くぞ」
返答をまたずお父様は立ち上がる。
有無を言わせない姿勢は変わらない。
やけにその背中が小さく見えた。
飛行機に乗り込んだ。
折角だから、と言ってファーストクラスをとってくれていたらしい。
ファーストクラスに見合う、ふかふかの椅子に座る。
お父様もそれと一緒に隣に座った。
荷物を整理しながら、通路側の席に座る彼が言う。
EN「まだ病み上がりだろう?ゆっくりお休み」
丁度眠かったところだ。お父様も眠そう。丁度良いか。
GB「…では、そうさせていただきますね」
お父様に出会って、恐怖の対象じゃないのも分かった。
だから、悪夢を見ないはずなのだと、安心して眠りについた___
自室。フランスが、目の前で私を見ている。
FR「ねぇ、イギリス。なんで君は逃げ続けるの?」
FR「僕は、逃げろ、じゃなくてはやく消えろって言ったんだけど。」
目の前に居るフランスの目は鋭かった。お父様が居ない分、鋭く見えるのか。
GB「……ふら、んす、それ…はっ」
反論がうまく思いつかない、声が出ない。
FR「WWⅡの時も結局、僕が降伏したよね。僕だけ。」
FR「君が助けに来るまでのインターバル、滅茶苦茶長かったんだよ。」
FR「WWⅠの時もそうだった。結局あの時は勝てたけど。」
FR「アメリカが居なかったら勝てないくせに、それで親なの(笑)?」
GB「……、」
思い出した、気がする。
私は誰かに同じことを言われた。
でも、フランスじゃない…じゃないはず。
FR「早く……もうその親?気取り辞めたほうが良いよ」
FR「そうだよね、アメリカ。」
違う、これはフランスじゃない……ッ、違う……‼
誰か、誰かに言われたはずなのに。
フランスじゃないはずなのに、なんで……、?
US「たしかに(笑)そろそろ親父ムーブだすの辞めてほしいな」
US「第一そこまで強くねーのに。」
そういうアメリカの碧眼も、同じように鋭かった。
違う、この目は…、アメリカはこんな目じゃない…っ!
違う、違うはずなのに……。
………違う、ちがう、…?
ちがう、はず……?
目が覚めた。お父様も疲労かシルクハットで目を隠し眠っている。
……思い出せない。あの目、誰だっけ。
思い出せないってことは、本当に彼らの目なのだろうか。
そんなはずはない……けど、わからない。
もう、なにも……、わからない。
フランスも、アメリカも、カナダも……、自分さえも、信じられない。
もう何も、信じたくない
お父様を起こした後、飛行機を降りる。
目の前にあるのは驚くほどきれいに掃除されている空港。
流石日本だ。
EN「日本に来るのは初めてだな」
EN「…大丈夫か?イギリス」
また私の体調を案じてくれるお父様。
その優しさが少しだけ嬉しくて、苦しい。
GB「そんなに弱くないですよ(笑)」
EN「そうか?じゃあ観光、行こうか」
終末旅行の話を聞いてもなお着いてきてくれる彼。
私の旅行鞄を持ち、守るように動いてくれる彼。
足取りを合わせて、東京、浅草の方面へ歩く。
人が多い。苦しい。…でも、お父様が隣に居るから耐えられる。大丈夫。
そうしてなんとか、約8時間にわたる観光を終えた。
EN「日本のホテル…やはり設備がきれいだな」
GB「私の国とは大違い…。私もがんばらねば」
EN「あまり気負いすぎるなよ?」
お父様がまた心配そうに此方を覗く。
GB「…えぇ、でも必要な改善ですし」
勝手に終末旅行として飛び出してきたが、イギリスの軍を動かす仕事もある。
資料系の仕事だってもちろんある。やらなくちゃいけないことなんてたくさんある。
だからこそ、もうイギリスには戻りたくない。
このまま、フランスで終わるんだ。
死んでしまえば、仕事を気にする必要もない。
だから、早くフランスへ
……お父様と別れ、早くフランスへ向かわなければ。
コメント
1件
ああ、読み終わった…。めちゃくちゃ重たい回だったな。 「終末旅行」って言葉がずっと引っかかってたけど、いよいよ本当の意味が…。 お父様(EN)の優しさが痛いほど伝わってくるのに、イギリス(GB)の心はそれを「苦しい」って感じてるのが切なすぎるわ。 悪夢のフランスとアメリカの台詞もえぐくて、あれ、ほんとに本人たちの言葉なのか、それともイギリスの自責の念が形になったものなのか…。 続き、気になる。お父様、まさか本当に止められないのか?
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