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桃くん〈〉

紫くん『』

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ふと、雨の日に出会った男の子のことを思い出した。

俺よりちょっと年上くらいの人で、確か名前は…いるま、だった気がする


会いに行ってみようかな、


いや、怒られるかも…







でも、今のお父さんはいつでも怒っているから…

どうせ怒られるのが増えるだけ。


行ってみよう














トントン(靴を履く)

〈……〉

〈行ってきますッ〉


お父さんがいないタイミングを見計らって家をでた

お父さんがいたら必ずと言っていいほど止められ、怒られるだろうから。




〈どこ…行けばいいんだろう〉

家をでたのはいいのだが、俺はいるまのことを全くと言っていいほど知らない。

紫髪で俺より少し年上


こんな情報で見つかるのか……










〈うわっ!〉コケソウニナル

『だ、大丈夫か!?』




〈…え〉

『?』





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