テラーノベル
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◇
「つ〜ちゃんってさ、ゼラニウム似合うよね」
「え? あいちゃんどうしたのさ急にw」
「特に深い意味は無い!雰囲気似てんじゃん?」
「そーかな?まあ花言葉に信頼とかあるし、あいちゃんのこと信頼してるからそう思うのかな?」
「信頼してくれてんの!?はー好き!」
「まあ、友達としては?」
「やーん、冷たいなあ!」
あたしの名前は絹川つむぎ。最近高校一年生になったばっかりのJK!! あたしにはアイビーっていう名前の中学の頃からの付き合いの幼なじみがいるんだよね♪ いっつも一緒にいて、もう親友っていうか、双子かってくらいの距離感!
最近、前よりも距離が近い気がするけど…まあ親友だし、これくらい普通だよね!!
――― ただ、ひとつだけ。
気になってることがあるんだ。
部活帰りとか、駅のホームとか、ふとした瞬間に ” 誰かに見られてる ” 気がする。ほら、あの背筋がゾクってする感じ。あれ。
でも、後ろを振り返っても、誰もいない。ただの気のせいだと思いたいけど…あたしの勘って、たまに鋭いんだよね。
でもでも、気にしたら負けってわかってるから!! うん、気にしない!!
――― でもさ。
今日、下校中にあいちゃんがポツリと言ったんだ。
「つ〜ちゃんって、ほんとにゼラニウムみたいだよね」
「またその話!?w」
「だって、花言葉… “ あなたの愛を信じない ” 、でしょ?」
… あれ?
前に言ってたのって、 「信頼」 とかのやつじゃなかったっけ?
急に背中が寒くなった。
でも、あいちゃんはいつもと変わらずニコ〃笑ってる。
「冗談〃! けどさ、つ〜ちゃんって、ちょっと私のこと信用してないとこあるじゃん?」
「え、そんなことないし!? 信頼してるって言ったじゃん!」
「…じゃあさ。もし、私が “ 全部 ” 知ってたらどうする?」
「 “ 全部 ” ?」
「つ〜ちゃんが “ 誰に会ったか ” 、どこに行ったか、何を見たか、何を考えてたか…知ってたら?」
「……は?」
その時、あいちゃんの目が一瞬、すごく冷たく見えた。そんな気がした。
コメント
1件
全然 OC で ごめんなさい ! 本界隈の 小説も 頑張って 書いてるので 少々 お待ちを 💦 続きは ストック してるんで 、 とりあえず いいね 20 ぐらい 集まったら 投稿しようかなと 。