テラーノベル
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あの後すぐに昼休みの終了を告げるチャイムがなりました。午後の授業があるので、ひとまずアーサーさんと別れることになりました。
「友達がいて心強いです!そういえばアーサーさんは何年生なんでしょうか 」
今度聞きましょうか。それにしてもこの歳でまた授業が受けられるなんて、思いもませんでしたよ。今度こそはしっかり勉強しなくては。
長い長い授業がようやく終わりました。はぁ、いくつになっても授業は苦手です。しかし、これからの将来を考えればなんてこと……
「……っ本田!」
「はっ、はい!えぇと」
「あぁそうだったな……俺はルートヴィッヒ・バイルシュミットだ。学級委員長をしている」
「そうなんですね。バイルシュミットさん……どうしたんですか?」
「あぁ、サディク先生が呼んでいるぞ」
「それは、ありがとうございます」
「本当に変わったのか……?」
「し、失礼します。3-2の本田菊です。サディク先生に用事があって参りました。サディク先生はいらしゃいますか?」
「おう、本田!こっちだ」
「容態はどうだ?」
「はい。ピンピンしております。記憶の方は……」
「そうか……まぁ元気ならいいんだ!あと、これ生徒会室まで持って行ってくれぃ」
「はい……ってええ!?」
「まぁこれのために呼んだからな!頑張れよぉ」
「……わかりました」
全くあの先生は人使いが荒いですね。こちとら中身 じじいなんですけど。
それにしても生徒会……ですか。何となく怖い印象があるんですよね。うーん、まあなんとかなるでしょう。
……生徒会室ってどこでしょう。マップぐらいつけといてくださいよ。全くあの自称神は。とりあえず通りかかったあの人に聞いてみましょうか。
「あ、あの……」
「……ん?」
うわ、この人も好感度マイナスじゃないですか。申し訳ないです。
「生徒会室ってどこにありますか?」
「は、あぁ……そうだったね。ついてきてよ。ちょうど生徒会室行くし」
「ありがとうございます!」
好感度低くても優しいお方ですね。
それにしてもこの学校、グローバルすぎません?この方もとても綺麗な外人さんです。クラスも殆ど外人の方なんですよね。私が浮いてるみたいで嫌ですね。
てか、私めっちゃ真反対に行ってました。恥ずかしいです。
「ここだよ」
「案内してくださり、ありがとうございました」
「え、うん……」
深々と頭を下げてお礼をします。あ、名前を聞けばよかったです。
「えっと……失礼します」
「……!?」
「ほ、キク!?」
コメント
2件
続き待ってます!!
私はきっとこの作品に出会うために生まれてきたんだ、!!