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絶対辰哉
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#岩本照
絶対辰哉
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同居生活、三か月。
月曜日。
💛「行ってきます」
💜「行ってらっしゃい」
照が先に家を出る。
数分後。
💜「よし、俺も」
辰哉も家を出て会社へ向かった。
────────
昼休み。
辰哉は会社の食堂で昼食を食べていた。
同僚が向かいへ座る。
「深澤って最近自炊してる?」
💜「え?」
「前まで毎日コンビニだったのに」
💜「まあ……うん」
「なんか変わったよな」
辰哉は苦笑いする。
💜「そう?」
「生活ちゃんとしてる感じ」
その言葉に、辰哉は少し考え込んだ。
確かに。
朝ご飯を食べるようになった。
夜も誰かと食卓を囲む。
洗濯も掃除も、当たり前になった。
全部、照と暮らし始めてからだ。
💜「……変わったかも」
────────
その頃。
照の会社。
昼休みに弁当を広げていると、後輩が声を掛けてきた。
「岩本さん」
💛「ん?」
「最近早く帰る日ありますよね」
💛「あるな」
「珍しいです」
照は少し笑う。
💛「家で飯があるから」
「奥さんいるみたいですね」
💛「……違う」
照は即座に否定する。
後輩は笑いながら去っていった。
照は箸を止める。
“家で飯があるから”
その言葉は、嘘ではなかった。
────────
夜。
今日は辰哉の方が帰りが早かった。
照が帰ってくるまで時間がある。
💜「たまには俺が作ってみるか」
スマホでレシピを見ながら、慎重に料理を始める。
一時間後。
なんとか完成。
見た目は悪くない。
味見もした。
……多分大丈夫。
ガチャ。
💛「ただいま」
💜「おかえり!」
辰哉は満面の笑みでキッチンから顔を出した。
💜「今日は俺が作った!」
照は目を丸くする。
💛「ほんとに?」
💜「疑った?」
💛「ちょっと」
💜「ひどい!」
────────
食卓に並ぶ料理。
照は一口食べる。
少しだけ味は濃かった。
でも。
💛「うまい」
💜「ほんと?」
💛「うん」
💜「よかったぁ……」
その表情を見て、照は思わず笑った。
💛「頑張ったんだな」
💜「一時間くらいかかった」
💛「だから帰ったら静かだったのか」
💜「サプライズ」
照は静かに箸を置く。
💛「ありがと」
辰哉は、それだけで十分嬉しかった。
────────
食後。
洗い物を終えた二人は、いつものようにソファへ座る。
テレビはついている。
でも、どちらも見ていない。
ふと辰哉が口を開く。
💜「照」
💛「ん?」
💜「今日さ」
💜「会社で『早く帰りたい』って思った」
照は辰哉を見る。
💜「前はそんなことなかったのに」
少し恥ずかしそうに笑う辰哉。
💜「この家に帰りたかった」
照は何も言えなかった。
それは。
自分も同じだったから。
💛「……俺も」
短い一言。
それだけで十分伝わった。
窓の外では夜風が揺れている。
半年だけのはずだった家。
それはもう、二人にとって「帰る場所」になっていた。
コメント
3件
ひーに会いたいからかえってきたいんちゃうん!ふっかに会いたいから帰りたいんちゃうん!

やーーーん💗💗💗 このお話が楽しみすぎて 更新されるとテンション上がります🥰 もうお互い好きってわかっていそう😍 相手を思ってする行動や 言葉が愛おしいです💛💜
お疲れー!はる。です。 第16話、めちゃくちゃ良かった……。同居3ヶ月でお互いの生活リズムが変わってきた感じがじんわり伝わってきたわ。特に辰哉が料理をサプライズで作るところ、照の「うまい」の一言に詰まった照の優しさがグッときた。会社で「この家に帰りたかった」って素直に言える関係、最高じゃん。日常もののこういう温かさ、俺はすごく好きだわ。続きも読むの楽しみにしてる🔥