テラーノベル
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放課後――
帰り道。
💛「あれ?翔太くんは?」
💜「あー、なんか用事あるみたい」
💜「……ま、帰ろーぜ」
💛「うん」
二人きり。
いつもなら何とも思わないのに――
💛(さっきの夢……)
頭から離れない。
変に意識してしまって、
少しだけ気まずい。
💜「なぁ、ひかる」
💛「ん?」
💜「渡辺のこと、どう思ってる?」
💛「え?」
少し考えてから――
💛「大事な友達……かな」
💜「……そっか」
一瞬だけ、間が空く。
💜「じゃあさ」
💜「俺は?」
💛「え?」
💛「もちろん大事ですよ!」
💛「なんすか急に!」
💜「……いや、なんでもない」
💜「ありがとな」
その言葉は、少しだけ優しかった。
でもどこか――
寂しそうにも聞こえた。
──────────────
それから。
部活中も――
💛(……なんか変だな)
深澤と渡辺。
二人の空気が、どこかぎこちない。
目もあまり合わせないし、
会話もどこかよそよそしい。
💛(喧嘩……?)
耐えきれず、岩本は二人を呼び出した。
💛「ねえ」
💛「喧嘩でもしたの?」
💜「……」
💙「……」
一瞬の沈黙。
💜「いや!してねーよ!」
💜「な?」
💙「うん、いつも通り」
💙「別に何もないって」
💛「……ほんとに?」
二人は同時に頷く。
でも――
💛(絶対、何かある)
そう思わずにはいられなかった。
──────────────
その日の夜。
スマホが震える。
画面には――“深澤辰哉”の名前。
💛「もしもし?」
💜「……ひかる」
いつもより、少し低い声。
💛「どうしたの?」
💜「ごめん」
💜「やっぱ……ひかるには嘘つきたくなくて」
💛「え……?」
💜「俺さ」
💜「見ちゃったんだよ」
💛「……何を?」
一瞬の沈黙。
そして――
💜「渡辺が」
💜「お前にキスしてるとこ」
💛「……え?」
──────────────
回想
💜(ひかる迎えにいこーっと)
階段を降りて、
静かな廊下を歩く。
教室の前で足を止めた。
💜(あ、いた)
机に伏せて眠るひかる。
その隣に――
💜(……え?)
渡辺がいた。
ゆっくりと顔を近づけて。
迷いもなく――
そのまま、唇を重ねた。
💜(……は?)
時間が止まったみたいだった。
声も出なかった。
ただ、その光景を――
見てしまった。
──────────────
現在。
💛「……」
言葉が出ない。
💜「なあ、ひかる」
💜「……気づいてなかったの?」
つづく。
コメント
2件
どうなっちゃうのぉ、!! って感じでめちゃ楽しみにしてます!😚笑