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10 - 第10話 秘密基地作ろう!

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2025年01月06日

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◻︎秘密基地?


遥那は少しずつ荷物を運んで1週間ほどかけて、引っ越して行った。

「すぐに帰ってくるかもしれないから、部屋はこのままにしといてね」

「それはいいけど…ね、姿見、時々使ってもいい?」


遥那の部屋には全身が映る大きな姿見があった。

少し前までは、鏡なんて顔だけちゃんと見れればいいと思ってたけど、やっぱり全身が映らないと全体のコーディネートもわからない。


「いいよ、勝手に使って!靴も履いて上から下までキチンと確認したほうが、キマると思うよ」

「だよね?頑張る!」

「それから、姿勢とかもね、お母さん、最近特に猫背気味になってる気がするから。そうするとお腹周りがダブダブになるよ」

「はいっ!気をつけます」

「じゃあね。落ち着いたら遊びにきてね」

「うん、言われなくても行く!体には気をつけるのよ」

「わかってまーす」


引っ越しといっても、車で片道1時間ほど。

電車ならもう少し早い。

それでもやっぱり、寂しいと思う。


_____今日から晩ご飯も洗濯物も、一人分減るんだなぁ


荷物が片付けられて、殺風景になった遥那の部屋。

マットだけになったベッドに腰掛けた。


あれ?


ベッドのヘッドレストのところに、ピンク色の封筒が置いてあった。


【パパとママへ】


手紙だろうか?

パパ?いないけど、先に読んじゃえ!


『パパ、ママ。今日までありがとうございました。あなた達の娘は本日めでたく、結婚を前提とした同棲を始めることといたしました。晶馬君と人生を歩んでいくための練習をしてみます。頑張りまーす』


ん?感動的なようなそうでもないような。

でも、遥那なりのケジメとしてこれを書いたのだろう。

おそらく、入籍をしてキチンとした時に本格的な感謝の手紙とかくれたりするのかな?なんて勝手に予想する。


夫が夕方帰ってきて、この手紙を見せたら、泣いていた。

父親にとっては娘は特別可愛いんだね。


「まだわからないよ、返品されるかもしれないんだからね」

「遥那の良さがわからない男じゃ、俺が許さないから」

「どんだけ娘可愛いのよ」


今日は少し飲み過ぎても、多めにみてあげるかな。




次の朝、礼子からLINEが届いた。


《ちょっと!秘密基地作らない?》

〈なに?いきなり〉

《子どものころやらなかった?仲良しと集まって秘密基地、作らなかった?親にも内緒で色んなもの持ち寄ってさ》

〈やったやった!それ?〉

《うん、なんていうか、家じゃなくてさ、ゆっくり自分の時間を過ごせる場所が欲しいなって。どこかアパートの一室を、シェアして借りない?》



_____2人の秘密基地か、楽しそう!



〈いいね!そうだ!知り合いの不動産屋に聞いてみようか?住むわけじゃないけどって〉

《うんうん、予算はそんなにないけど。家を離れて家族と離れて、リフレッシュできる秘密基地、作ろう!』

〈了解!〉


私は

LINE友達の中から、知り合いの不動産屋を探した。


〈部屋を探してるんだけど、いつなら相談に乗ってくれる?〉

《お?美和ちゃん、離婚でもするの?》

〈いや、しないけど〉

《うーん、水曜の午後なら比較的暇かな?》


礼子に連絡して、2人で秘密基地を借りに行くことにした。






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