さも…生徒会長
にぐ…風紀委員長
【さぁーもん視点】
放課後生徒会があったので、俺は生徒会室で今日決めたことや、話し合ったこと、方針などをまとめている。
みんなから勧められて生徒会長に立候補したものの、いいのか悪いのか当たってしまった。
もう作業には慣れてきたけど、相変わらず大変だ。
俺は、手慣れた手つきでパソコンに文字を打ち込んでいく。
「はぁ,,,つかれたな,,,」
ぐっと両腕を伸ばして、あくびをする。
「ふあぁぁ,,,いつ終わるんだよこの作業,,,」
腰を丸めて硬い椅子に座りながらまた作業をはじめる。
無心で作業をつづけて、時計を見てみると20分経っていた。
殆どの生徒が下校してるので、静かな空気が流れる。
疲れたので、ぼーっと外を眺めていると、ドアを叩く音がした。
ドアを開けると、ニグさんが立っていた。
「あれ、ニグさんこんな時間にどうしたの?」
「ちょっと相談事というか…あはは」
苦笑いのような顔をするニグさんを取り敢えず中に入れた。
「座って~」
「ありがとうございます,,,ってこれすごい量ですね,,,」
「ちょっと今日は多くてね~いつもはもうちょっと少ないんだけど,,,」
ほんと大変だよ…
「そうなんですか」
「で?相談事って,,,」
「あぁ,,,先生にも相談する予定なんですけど、最近凸もりくんがよく暴れている気がして,,,」
「あ~,,,具体的にはどんな行動が目立ってるの?」
「廊下を走ったり、扉を蹴ったり,,,扉に関しては一部凹んでます。あとは、挨拶をするときに大声を出しすぎて近所の方々からクレームがきてます」
想像以上に酷いな,,,
「うん,,,それはちょっとよくないね」
「あとは、うたいくん、べるさん、あふぇりるくんの3人が課題を一向に提出しないのと、うたいくんは授業中に居眠りが目立ってます。」
「わかった。報告ありがとう~こっちからも校長に言っとくね」
「ありがとうございます。忙しいのにすみませんでした,,,!」
「全然気にしなくていいよ!」
あぁ,,,仕事が増えた,,,
ゆっくりドアを閉めてニグさんが出ていく。
「うーん,,,仕事が増えちゃったなぁ,,,」
「そろそろ、テスト期間だし勉強もしたいのにな,,,」
10分後
「わっ!?」
頬に冷たいものが当たって目が覚めた。
隣にはニグさんがいた。
「疲れてそうだったので冷たい飲み物買ってきましたよ」
しまった。寝ていた,,,心の中で反省しつつ、ニグさんに謝る
「ごめん,,,寝てた,,,」
「全然寝ててください!俺が代わりにやっちゃいましょうか?」
「流石にそれは,,,」
「とにかく、このジュース美味しいんで飲んでてください!」
「ありがとう,,,」
ゴクッ
確かに美味しい。夏限定のフルーツ炭酸水らしい
「それにしてもこの部屋暑いですね,,,」
ニグさんがパタパタと服を仰ぐ。
「この部屋まだエアコンついてなくて…」
「え⁉︎それ大丈夫なんですか?」
「扇風機があるから,,,一応それで」
「この際窓全開にしましょう!」
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夏に2人で作業をしながら氷菓を食べたあの日
いろんな話をして2人で笑い合ったあの日
今貴方は何をしているのだろうか。
あの日のような蒼い空を見上げて考える。
貴方は忘れていても俺の記憶にははっきりと,,,
貴方の命日から6年が経った今日
ふと思い返す。
____命日 11月29日
秋にしては暑くて、日差しが強かった日。
貴方の誕生日。貴方は今日で24歳だね。
ニグさん
end
コメント
5件
もしかして...熱中症とか...過労とか...