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私にはわからないわ。どうしてこうなったのか。
先生：つきあたりを右に行ってください。そのまましばらく行くと大きな屋敷が見えてきます。
アリス： ああ。これだよ。これが俺の家だ。やっと帰ってきたぞ。でも変だな、誰もいないようだ。鍵もかかってるし……。インターホン押せば誰か出てくるかもしれん。ちょっと待ってくれ。
ピンポーン シーン……
アリス： だめだ。誰も出てこない。家の中は真っ暗だし、人の気配がない。一体どういうことだ？さっきまでは確かにいたはずだ。
先生：すみません、私が行きますね。
ガチャッ
（玄関を開ける）
アリス：おお！開いたぞ！やっぱり誰もいなかったんだな。じゃあさっそく入ろう。
ガラガラッ（障子戸を開ける音）
先生：えっと、こちらの部屋ですよね。失礼しまーす。
スゥ～～～～（襖を開ける音）
アリス：おーい、帰ったぞぉ！！誰かいねぇかぁ！？ シーン……
アリス：うそだろ、誰も居ないじゃないか。くそう、どこに行ったんだよみんな……せっかく帰って来たのによ……
グスッグスッ
先生：アリスさん、大丈夫ですか？
アリス：へ、平気だよ。俺は全然泣いてなんかないぞ。だって泣くわけないじゃん。だって家族全員いなくなっただけなんだから。
先生：え？今なんとおっしゃいました？
アリス：ん？なんか言ったかい？
先生：いえ、なんでもありません。突き当たりに着いたらもう一度連絡してください。
アリス：ああ、わかった。じゃあ行ってくるわ。
アリス：着いたぞー！なんじゃありゃ！？目の前にあるのは間違いなく俺の家だが……。
アリス：ただいま！！父ちゃん母ちゃ～ん！！！
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