※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File40:周回軌道を辿る〉
「本当にごめんなさい」
週末、無事に営業を再開した事務所に水野エリカさんが訪ねてきた。
彼女はソファー席に案内しようとする私に、真っ先に頭を下げる。
「まさかあんな浅はかなことができる人だと思わなかったわ。こんな形でまたご迷惑を……」
「そんなに謝らないでください。あなたのせいではないんですから……。どうぞ、奥で座ってください」
応接スペースへ促すと、先にリンダがソファーでくつろいでいた。
エリカさんが持参した菓子折りを目にし、ぱっと顔を明るくする。
「いらっしゃーい。いやあ、エリカさんも大変でしたね~」
「本当に社長さんにもご迷惑をおかけして……あの時きちんと離婚するべきだったんだわ」
「いやいやいや、そりゃ結果論ですって。あのとき離婚************
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